2010.04.20(Tue) 【◇50-◇59】
◇51 親の目利き。
155 名前:恋人は名無しさん[sage] 投稿日:2007/10/10(水) 16:52:41 ID:oo3/gATjO [1/6]
1年半が経ち、そろそろ傷も癒えたので投下します。
携帯からで読みにくいかもしれませんがご容赦を。
当時私は23歳、28歳のSとは互いの両親公認の仲で、結婚を前提に同棲をしていました。
同棲して2ヶ月が過ぎた頃、Sは町で偶然に高校時代の友人・KとE
(ともに男性)に再会し、再び友達付き合いが始まりました。
KとEは同じ会社に勤める同僚、ともに既婚、子供もいました。
そんなある日、KとEはSを誘い、飲みに出かけました。
帰宅は午前3時頃になり、私は0時過ぎあたりから「いくら何でも
遅いんじゃない?」とSにメールや電話をしましたが、連絡はありません。
Sがいい気分で帰宅後、私はピンと来ました。
酒の匂いでも消えない、体から立ち上る石鹸臭。
私「どこ行ってたの?」
S「KとEと飲みに。スナック行くって言ってたでしょ?」
私「最近のスナックってお風呂があるの?石鹸の匂いがするけど」
S「はあ?何言ってんの?スナックハシゴして遅くなった
だけだよ。石鹸は今手を洗ったからだろ?」
私は不審に思いつつも、その時はSを信じました。
それからのSは頻繁にK・Eと飲みに行くと言っては夜に出歩くようになりました。
酷い時は明日が仕事だというのに深夜近くでも出かけたり、
ほぼ1日おきに飲み歩き、寝不足で会社も休みがちになりました。
お金は私が握っており、Sの小遣いは月5万で、そんなに
お金も続くわけないし…と私はそちらも心配でした。
Sは「Kに奢ってもらってるから」と言っていました。
そんなある日、家にカード会社からの督促状が届きました。
Sは私に内緒でクレカを作り、指定書留で私の留守中に受け取っていたのです。
金額は53万程度、支払いは2ヶ月滞っていました。
私はSが帰宅するのを待って問い詰めました。
私「これどういう事?」
S「ごめん…Kに俺名義のカード作れって言われて…」
私「なんでKさんがあなた名義のカード作らなきゃいけないの?」
S「嫁さんがうるさいし、お前が作ってくれって…」
私は呆れて、暫く声も出ませんでした。
Sは28歳で、もっとしっかりした人だと思っていたのに…
私「それで、これどうするつもり?こんな大金、払えないよ」
S「いや、それはKが」
私「払ってないから督促状が来てんでしょ!あなた騙されてんでしょ!
いくらKさんが払うって言ったって、あなたのカードなんだから、
あなたに責任があるの!そんな事もわかんないのっ!?」
167 名前:155 ◆cPgCf7bTRA [sage] 投稿日:2007/10/10(水) 18:10:05 ID:oo3/gATjO [3/6]
グズグズと言うSに、とにかく今までの明細を出させ、確認しました。
有名レジャー系産業や百貨店の名前に並んで、不自然な『株式会社○○』
という文字が一週間に一回のペースで計7回。
金額は半端な9800円や12300円など。
私「この○○って何?ブランドとかじゃないよね?」
観念したのか、Sは全てを白状し始めました。
KとEに誘われたホテヘルで女の子を気に入り、その子とずっと続いている事。
○○はラブホテルの偽装名、たまにある百貨店の請求はその女の子に色々と買ってあげたもの…など。
私は茫然自失となり、実際に目の前が真っ暗になったような気がしました。
気絶できたらどんなにか楽だと思いました。
私「とにかく…とにかくお金を……私…私、どうしたらいいの…
こんなの酷いよ…考えられないよ…私達…結婚…結婚するのに…」
Sは私が狂ったのかと思い、まず自分の両親に電話しました。
S「あいつ(私)が大変だ。とりあえず来てくれ」
これを聞いた私は正気に戻り、叫びました。
私「何が大変なのよ!あんたが大変にしたんじゃないの!ふざけんな!死ね!」
私は手当たり次第にそこらじゅうにあった物をSに投げつけました。
本当に修羅場みたい、と頭の隅で冷静に思う自分もいて、
あとで掃除が大変だなあなんて思っていても止まらず、不思議な感覚でした。
178 名前:155 ◆cPgCf7bTRA [sage] 投稿日:2007/10/10(水) 18:38:52 ID:oo3/gATjO [4/6]
投げる物も無くなり私が泣き出した頃、Sの両親がやってきました。
S母「どうしたの、これ?」
やっと私から出た言葉は「無理です」の一言でした。
S母「何が無理なの?何があったの?」
私「あとはSさんに聞いて下さい。とにかく、
Sさんと私はもう結婚出来ません。絶対に無理です」
私はなんとか立ち上がろうとしましたが、体に力が入りませんでした。
S両親が支えてくれ、私をダイニングの椅子に座らせました。
S母「どうしたのよ…」
私は黙ってSを見ました。Sは情けなさそうな表情を浮かべ、俯いていました。
長い沈黙。
私「私の親にも電話がしたいんですけど、いいですか」
S母「いいけど…何があったか聞かせて」
私「Sさんは浮気しました。借金もしました」
S母「えっ!」Sはますます小さくなります。
S父「それは間違いないの?」
冷静になってきた私はS両親にカード会社の督促状と明細を見せました。
私「このお金はSさんが女と遊んだお金だそうです。私は一切知りませんでした」
書類に目を通し、顔色が変わるS両親。
私「とにかく私、もうここに居たくありません。
ちょっとお金がかかりますけど、今から実家に帰ります」
(時刻は22時過ぎ、私の実家は新幹線で一時間かかります)
S母「ちょっと待って。そんな、こんな時間にあなた」
私「新幹線が動いてるか分かりませんけど、無かったらタクシーででも帰ります。
お金は結婚資金から出しますけど、いいですよね?」
184 名前:155 ◆cPgCf7bTRA [sage] 投稿日:2007/10/10(水) 19:02:52 ID:oo3/gATjO [5/6]
S両親に止められ、私はとりあえず近くのビジネス旅館に部屋を取ってもらいました。
私の両親に連絡するのは待ってほしいと言うS親の願いを一応は聞き入れ、湿った布団で眠れぬ夜過ごしました。
翌昼、S母から携帯に着信。
「話し合いたいので帰ってきて」と言うので私は帰宅しましたが、
玄関先でS両親とS3人は揃って土下座していました。
S父「Sが本当に申し訳ない事をした。すまなかった」
S母「借金は私達で何とかするから、どうか別れないでほしい」
S「すまなかった。反省している。これから大事にするから戻ってきてほしい」
私の心は冷えていました。そして脱力。
私「やり直せません」自分の声かと思うほど低い声が出ました。
Sは何度も「ごめん」と繰り返しましたが、私は応じませんでした。
かなり長い押し問答の末、その日の夜に私は実家へ帰り、両親に報告しました。
私の両親は元々S家に好印象を抱いていなかったため、婚約破棄はスムーズに進みました。
Sからは実家にも携帯にも何度も連絡がありましたが、私は応じず、
S家からはせめてものお詫びにと100万円が届けられました。
185 名前:155 ◆cPgCf7bTRA [sage] 投稿日:2007/10/10(水) 19:11:52 ID:oo3/gATjO [6/6]
追記
当時はKからも私の携帯に電話があり、「金はちゃんと払う。
Sを巻き込んだのは自分だから、許してやってくれ」と言われました。
私は断りましたが、この男が強烈なのは、その後私を口説いてきた事です。
もちろん私はその旨をKの自宅に知らせましたが、その後は知りません。
その時のEは「俺には関係ないから」と逃げました。
今では携帯も変え、彼らとは実家も含め一切没交渉です。
新しい彼氏も出来た事だし、そろそろ吐き出したいと思い投下しました。
お目汚し失礼いたしました。
読んでいただいてありがとうございました。
1年半が経ち、そろそろ傷も癒えたので投下します。
携帯からで読みにくいかもしれませんがご容赦を。
当時私は23歳、28歳のSとは互いの両親公認の仲で、結婚を前提に同棲をしていました。
同棲して2ヶ月が過ぎた頃、Sは町で偶然に高校時代の友人・KとE
(ともに男性)に再会し、再び友達付き合いが始まりました。
KとEは同じ会社に勤める同僚、ともに既婚、子供もいました。
そんなある日、KとEはSを誘い、飲みに出かけました。
帰宅は午前3時頃になり、私は0時過ぎあたりから「いくら何でも
遅いんじゃない?」とSにメールや電話をしましたが、連絡はありません。
Sがいい気分で帰宅後、私はピンと来ました。
酒の匂いでも消えない、体から立ち上る石鹸臭。
私「どこ行ってたの?」
S「KとEと飲みに。スナック行くって言ってたでしょ?」
私「最近のスナックってお風呂があるの?石鹸の匂いがするけど」
S「はあ?何言ってんの?スナックハシゴして遅くなった
だけだよ。石鹸は今手を洗ったからだろ?」
私は不審に思いつつも、その時はSを信じました。
それからのSは頻繁にK・Eと飲みに行くと言っては夜に出歩くようになりました。
160 名前:155 ◆cPgCf7bTRA [sage] 投稿日:2007/10/10(水) 17:45:02 ID:oo3/gATjO [2/6]
酷い時は明日が仕事だというのに深夜近くでも出かけたり、
ほぼ1日おきに飲み歩き、寝不足で会社も休みがちになりました。
お金は私が握っており、Sの小遣いは月5万で、そんなに
お金も続くわけないし…と私はそちらも心配でした。
Sは「Kに奢ってもらってるから」と言っていました。
そんなある日、家にカード会社からの督促状が届きました。
Sは私に内緒でクレカを作り、指定書留で私の留守中に受け取っていたのです。
金額は53万程度、支払いは2ヶ月滞っていました。
私はSが帰宅するのを待って問い詰めました。
私「これどういう事?」
S「ごめん…Kに俺名義のカード作れって言われて…」
私「なんでKさんがあなた名義のカード作らなきゃいけないの?」
S「嫁さんがうるさいし、お前が作ってくれって…」
私は呆れて、暫く声も出ませんでした。
Sは28歳で、もっとしっかりした人だと思っていたのに…
私「それで、これどうするつもり?こんな大金、払えないよ」
S「いや、それはKが」
私「払ってないから督促状が来てんでしょ!あなた騙されてんでしょ!
いくらKさんが払うって言ったって、あなたのカードなんだから、
あなたに責任があるの!そんな事もわかんないのっ!?」
167 名前:155 ◆cPgCf7bTRA [sage] 投稿日:2007/10/10(水) 18:10:05 ID:oo3/gATjO [3/6]
グズグズと言うSに、とにかく今までの明細を出させ、確認しました。
有名レジャー系産業や百貨店の名前に並んで、不自然な『株式会社○○』
という文字が一週間に一回のペースで計7回。
金額は半端な9800円や12300円など。
私「この○○って何?ブランドとかじゃないよね?」
観念したのか、Sは全てを白状し始めました。
KとEに誘われたホテヘルで女の子を気に入り、その子とずっと続いている事。
○○はラブホテルの偽装名、たまにある百貨店の請求はその女の子に色々と買ってあげたもの…など。
私は茫然自失となり、実際に目の前が真っ暗になったような気がしました。
気絶できたらどんなにか楽だと思いました。
私「とにかく…とにかくお金を……私…私、どうしたらいいの…
こんなの酷いよ…考えられないよ…私達…結婚…結婚するのに…」
Sは私が狂ったのかと思い、まず自分の両親に電話しました。
S「あいつ(私)が大変だ。とりあえず来てくれ」
これを聞いた私は正気に戻り、叫びました。
私「何が大変なのよ!あんたが大変にしたんじゃないの!ふざけんな!死ね!」
私は手当たり次第にそこらじゅうにあった物をSに投げつけました。
本当に修羅場みたい、と頭の隅で冷静に思う自分もいて、
あとで掃除が大変だなあなんて思っていても止まらず、不思議な感覚でした。
178 名前:155 ◆cPgCf7bTRA [sage] 投稿日:2007/10/10(水) 18:38:52 ID:oo3/gATjO [4/6]
投げる物も無くなり私が泣き出した頃、Sの両親がやってきました。
S母「どうしたの、これ?」
やっと私から出た言葉は「無理です」の一言でした。
S母「何が無理なの?何があったの?」
私「あとはSさんに聞いて下さい。とにかく、
Sさんと私はもう結婚出来ません。絶対に無理です」
私はなんとか立ち上がろうとしましたが、体に力が入りませんでした。
S両親が支えてくれ、私をダイニングの椅子に座らせました。
S母「どうしたのよ…」
私は黙ってSを見ました。Sは情けなさそうな表情を浮かべ、俯いていました。
長い沈黙。
私「私の親にも電話がしたいんですけど、いいですか」
S母「いいけど…何があったか聞かせて」
私「Sさんは浮気しました。借金もしました」
S母「えっ!」Sはますます小さくなります。
S父「それは間違いないの?」
冷静になってきた私はS両親にカード会社の督促状と明細を見せました。
私「このお金はSさんが女と遊んだお金だそうです。私は一切知りませんでした」
書類に目を通し、顔色が変わるS両親。
私「とにかく私、もうここに居たくありません。
ちょっとお金がかかりますけど、今から実家に帰ります」
(時刻は22時過ぎ、私の実家は新幹線で一時間かかります)
S母「ちょっと待って。そんな、こんな時間にあなた」
私「新幹線が動いてるか分かりませんけど、無かったらタクシーででも帰ります。
お金は結婚資金から出しますけど、いいですよね?」
184 名前:155 ◆cPgCf7bTRA [sage] 投稿日:2007/10/10(水) 19:02:52 ID:oo3/gATjO [5/6]
S両親に止められ、私はとりあえず近くのビジネス旅館に部屋を取ってもらいました。
私の両親に連絡するのは待ってほしいと言うS親の願いを一応は聞き入れ、湿った布団で眠れぬ夜過ごしました。
翌昼、S母から携帯に着信。
「話し合いたいので帰ってきて」と言うので私は帰宅しましたが、
玄関先でS両親とS3人は揃って土下座していました。
S父「Sが本当に申し訳ない事をした。すまなかった」
S母「借金は私達で何とかするから、どうか別れないでほしい」
S「すまなかった。反省している。これから大事にするから戻ってきてほしい」
私の心は冷えていました。そして脱力。
私「やり直せません」自分の声かと思うほど低い声が出ました。
Sは何度も「ごめん」と繰り返しましたが、私は応じませんでした。
かなり長い押し問答の末、その日の夜に私は実家へ帰り、両親に報告しました。
私の両親は元々S家に好印象を抱いていなかったため、婚約破棄はスムーズに進みました。
Sからは実家にも携帯にも何度も連絡がありましたが、私は応じず、
S家からはせめてものお詫びにと100万円が届けられました。
185 名前:155 ◆cPgCf7bTRA [sage] 投稿日:2007/10/10(水) 19:11:52 ID:oo3/gATjO [6/6]
追記
当時はKからも私の携帯に電話があり、「金はちゃんと払う。
Sを巻き込んだのは自分だから、許してやってくれ」と言われました。
私は断りましたが、この男が強烈なのは、その後私を口説いてきた事です。
もちろん私はその旨をKの自宅に知らせましたが、その後は知りません。
その時のEは「俺には関係ないから」と逃げました。
今では携帯も変え、彼らとは実家も含め一切没交渉です。
新しい彼氏も出来た事だし、そろそろ吐き出したいと思い投下しました。
お目汚し失礼いたしました。
読んでいただいてありがとうございました。