2010.06.05(Sat) 【◇60-◇69】
◇62 この汚い世界で。
554 名前：恋人は名無しさん[sage] 投稿日：2008/08/11(月) 16:57:58 ID:aR/Y23K70 [1/5]
軽い修羅場です。前置きが長いので暇な方のみどうぞ。
Ａ男
Ｂ子
Ｃ美
俺
何年か前の話で上の四人は大学の同じ科。
年齢は20から21だった。
Ａ男とＣ美は出席番号が前後なので実習ではいつもペアになってた。
Ｃ美はおとなしい子で男子とはあんまりしゃべらなかったが、実習の時はＡ男と楽しそうに話してた。俺はそれ見てＣ美はＡ男のこと好きなんじゃないかと感じてた。
でもＡ男はＢ子と付き合っていた。
ある時期からＡ男の元気がないように見えてだいじょうぶかと聞いてもいやなんでもないと答えるばかり。そして実習のときは挙動不審にみえた。
また、Ａ男と一緒にいるとき俺の携帯のバイブレーションがなったら、Ａ男は「うわぁあ！！」と驚いたので俺が「驚きすぎだろｗ」というと苦笑いしてた。
ある日、「頼みごとがあるんだけどさ」とＡ男が俺に言ってきた。
実習が終わったあとＣ美を家まで送るのにつきあってくれという。
理由と聞くと「最近、Ｃ美から変なメールが送られてくるようになってさ」といい、Ｃ美からのメールを見せてくれた。
この汚い世界に生まれてきて私は途方にくれた。Ａ男君がこの世界を穢れのないものにしてくれる
Ａ男君と私が出会ったのはなんというすばらしい奇跡。でも、運命でもあるの。ずっとずっと 昔から定められていた
そうやってみんな私から離れていく。でもそれって私の思いどうりなの。私に踊らされてるのにすぎないの
Ａ男君は自分が正しいかよく考えないといけないよ。ちゃんと前を見て。冷静に考えてみて。
俺「なにこれ？」
なんか自分によってるし、意味のわからないメールばかり。
Ａ男「こういうのが一日20通くらい送ってくるんだよ」
最初は返事を出してたが、後は無視してたらしい。でも、あまりにも送られてくるので意味のわからないメールを送られると困ると返事をすると、すぐに電話がかかってきたそうだ。
Ｃ美は精神的に不安定になってたからメールを出してしまった、ごめんなさい、と泣きながらあやまったという。
俺「いくら不安定ていったって、このメールはちょっと・・・」
Ａ男「それがさ、理由聞いたら気の毒なんだよ」
Ｃ美がＡ男に話したところによると、学校の帰りに男に何度か襲われて、一度は犯されそうになったらしい。それ以来ノイローゼになり、誰にも言えないで一人で悩んでたらしい。
たしかにＣ美はそんなことが起きたら一人で抱え込むタイプに見えた。
Ａ男「そんで学校終わった後、Ｃ美さんを家まで送ってやることになったんだけどさ、
俺、彼女いるだろ？さすがに俺一人で送るのはまずいからつきあってほしいんだ」
556 名前：554 ◆RsBkA4GPq6 [sage] 投稿日：2008/08/11(月) 16:59:54 ID:aR/Y23K70 [3/5]
そういう経緯で学校が終わった後、Ａ男と一緒にＣ美を家まで送った。
でも変な雰囲気で、俺は気使ってＣ美に話振ったりするんだけど、聞こえてないのか返事しない。
俺達は３人で横に並んで俺が真ん中にいたんだけど、Ｃ美は微妙に俺の前に出て歩くから、俺は歩きにくくて、少し後ろに下がるとＣ美は真ん中に寄ってきて、さらに歩きにくいので、俺が後ろに下がるとＣ美がさらに真ん中によって・・・
俺はとうとう後ろにはじき出されてその前をＡ男とＣ美が並んで歩くということになってしまった。
別れるときは「Ａ男君、ありがとう。ばいばい」と、俺には挨拶なし。
そんなことが一週間くらい続いた。
Ｂ子から電話がかかってきたのはその頃のことだ。
Ｂ子「Ｃ美ちゃんのことなんだけどさ、メールと電話がすごくてＡ男まいっちゃってるの
返事しなかったり、電話に出なかったりすると、死んでしまうかもとかいうメールがくるし」
Ａ男はメールや電話はもうやめてくれと何度も返事したが、効果がないと言う。
Ａ男と話し合った結果、今日からはＢ子がＣ美を送ることになったらしい。
Ｂ子「Ｃ美ちゃんがつらいのはわかるけど、今日送るときにＡ男に頼るのやめてってたのもうと思うの」
俺達は話し合い、今日の帰りＣ子を送るときに説得することにした。そのかわりどうしてもつらいときはＢ子か俺に相談してくれと。
で、Ｃ美を家まで送りながら、Ａ男に頼るなってことを話したら、Ｃ美は「ごめんね」と笑顔で答えた。
「あと、やっぱり送ってもらうのやめにするよ。二人に悪いし。」
俺達はＣ美はわかってくれたんだとほっとしてなんかあったときのためにめるあど交換して帰った。
557 名前：554 ◆RsBkA4GPq6 [sage] 投稿日：2008/08/11(月) 17:00:47 ID:aR/Y23K70 [4/5]
その日のよる１２時ごろ、寝ようかなと思ってたところにＡ男とＢ子が尋ねてきた。
「Ｃ美から来たメール見てくれよ。異常だよ」
Ａ男がそういうので、見てみると受信メールにはＣ美の名前がずらっとならんでいる。
この前見せてもらったメールとは違ってやけに攻撃的で、気持ちを踏みにじっただの、裏切り者だの書いてある。で、急にごめんなさい、私はだめな人間ねなんて書いてあったりして。
ぞっとしたのがＡ男のアパートのドアの写真を送ってきて待ってると書いてあったこと。
「Ｃ美ってＡ男の家知ってたの？」
「教えてないよ！つけてきたとしか思えない」
そのメール見てＡ男は着信拒否と受信拒否をしたらしい。そのときはＡ男はＢ子の家にいたので、自分の家に帰れなくなったと言う。
「その後から急に私の携帯がなり始めて、Ｃ美ちゃんからだけど、無言なのよ。呼びかけてみても無言だから切るんだけど、また何度もかかってくるの。変なメールもいっぱい来るし」
Ｂ子に来たメールは要約するとＢ子がＣ美の悪口をＡ男に吹き込んでいる、許せないという内容だった。
「で、私、携帯の電源切っちゃったんだよね。俺君にはＣ美ちゃんから変なメール来なかった？」
そういわれて携帯をみたら、俺の携帯はバッテリー切れで電源が切れてた。充電しながら履歴を見てみるとＣ美から着信が一件、メールが２件入っていた。
メールの一通目にはＡ男に公園で待ってるからって伝えてというものだった。
二通目はＡ男が来なかったら死んでやるからと書いてあった。
Ａ男「これってやばいんじゃね？俺行ったほうがいいのかな」
俺「いや、それだとＣ美の思う壷だろ」
結局、Ａ男とＢ子はＣ美のターゲットになってるっぽかったので、俺が公園に様子見に行くことにした。
遅かったけど、３人で友達何人かに電話して男３人女２人が一緒にきてくれることになった。
今考えるとそんなに大勢で行く必要なかったかもしれないけど、その時はとにかくＣ美が何考えてるかわかんなかったから少人数で行くのは怖かった。
その間Ａ男とＢ子にはＣ美が高校で一緒だった子に実家の電話番号教えてもらって実家に連絡つけてもらうことになった。
559 名前：554 ◆RsBkA4GPq6 [sage] 投稿日：2008/08/11(月) 17:01:41 ID:aR/Y23K70 [5/5]
公園について間もなくＣ美が見つかった。俺たちが近づこうとすると走って逃げ出したので、追いかけて捕まえた。
「何でこんなことするんだよ、Ａ男は迷惑してるんだぞ」
そう言ってもＣ美は泣くばかり。とりあえず、ファミレスで話そうということになって移動した。
ファミレスに着いたときにはＣ美は泣き止んでいたが、ずっと下を向いて何も話さない。
俺はいかにＡ男が迷惑しているかとか、Ａ男のことが好きでも彼女がいるからあきらめろとか、死ぬといって人の気を引くのは卑怯だとか言うけど、反応なし。事情をあんまり知らない他のやつらも思うことを言うけど、Ｃ美は全く聞く気がないらしい。
不毛な話し合いが一時間くらい続くとＡ男から電話がかかってきた。
「Ｃ美の両親が車でこっちに向かってくれてるんだけど、今どこいる？」
俺がファミレスの場所を教えるとしばらくしてＣ美の両親が来た。
「なんで来るのよ！」
今まで何も話さなかったＣ美が急に叫んだので俺達はびっくりした。
C母「あんた、友達にこんなに迷惑かけて・・・」
C美「うるさい！」
そう言ってＣ美は父と母に口を拭く紙を投げつける。
C父「なにやってるんだ、落ち着きなさい」
俺たち「親に者なげつけるなよ！」
Ｃ美はまた泣き出して母親が何か言おうとすると「うるさい、ババァ」と怒鳴る。
埒があかないので俺ともう一人来てくれた女の子とＣ美の両親で、車に乗ってＣ美を家まで連れてった。
そしてＣ美をＣ美母を残し、Ｃ美父と協力してくれた女の子を家まで送ったあと、Ａ男とB子のいる俺の家まで行き、４人で話し合った。Ｃ美から来たメールを見せると、Ｃ美父は丁寧に何度も謝った。
Ｃ美は高校を卒業する少し前から親に対して暴言を吐くようになったが、遅い反抗期だろうくらいに考えてそれほど心配していなかったらしい。
Ｃ父は学校に連絡してＡ男とＣ美を離す措置をとってもらうこと、Ｃ美を精神病院に連れて行くことを約束してくれた。
それからＣ美はたまに何度か学校に来たけど、結局やめてしまった。
以上です。ありがとうございました。
軽い修羅場です。前置きが長いので暇な方のみどうぞ。
Ａ男
Ｂ子
Ｃ美
俺
何年か前の話で上の四人は大学の同じ科。
年齢は20から21だった。
Ａ男とＣ美は出席番号が前後なので実習ではいつもペアになってた。
Ｃ美はおとなしい子で男子とはあんまりしゃべらなかったが、実習の時はＡ男と楽しそうに話してた。俺はそれ見てＣ美はＡ男のこと好きなんじゃないかと感じてた。
でもＡ男はＢ子と付き合っていた。
ある時期からＡ男の元気がないように見えてだいじょうぶかと聞いてもいやなんでもないと答えるばかり。そして実習のときは挙動不審にみえた。
また、Ａ男と一緒にいるとき俺の携帯のバイブレーションがなったら、Ａ男は「うわぁあ！！」と驚いたので俺が「驚きすぎだろｗ」というと苦笑いしてた。
555 名前：554 ◆RsBkA4GPq6 [sage] 投稿日：2008/08/11(月) 16:59:07 ID:aR/Y23K70 [2/5]
ある日、「頼みごとがあるんだけどさ」とＡ男が俺に言ってきた。
実習が終わったあとＣ美を家まで送るのにつきあってくれという。
理由と聞くと「最近、Ｃ美から変なメールが送られてくるようになってさ」といい、Ｃ美からのメールを見せてくれた。
この汚い世界に生まれてきて私は途方にくれた。Ａ男君がこの世界を穢れのないものにしてくれる
Ａ男君と私が出会ったのはなんというすばらしい奇跡。でも、運命でもあるの。ずっとずっと 昔から定められていた
そうやってみんな私から離れていく。でもそれって私の思いどうりなの。私に踊らされてるのにすぎないの
Ａ男君は自分が正しいかよく考えないといけないよ。ちゃんと前を見て。冷静に考えてみて。
俺「なにこれ？」
なんか自分によってるし、意味のわからないメールばかり。
Ａ男「こういうのが一日20通くらい送ってくるんだよ」
最初は返事を出してたが、後は無視してたらしい。でも、あまりにも送られてくるので意味のわからないメールを送られると困ると返事をすると、すぐに電話がかかってきたそうだ。
Ｃ美は精神的に不安定になってたからメールを出してしまった、ごめんなさい、と泣きながらあやまったという。
俺「いくら不安定ていったって、このメールはちょっと・・・」
Ａ男「それがさ、理由聞いたら気の毒なんだよ」
Ｃ美がＡ男に話したところによると、学校の帰りに男に何度か襲われて、一度は犯されそうになったらしい。それ以来ノイローゼになり、誰にも言えないで一人で悩んでたらしい。
たしかにＣ美はそんなことが起きたら一人で抱え込むタイプに見えた。
Ａ男「そんで学校終わった後、Ｃ美さんを家まで送ってやることになったんだけどさ、
俺、彼女いるだろ？さすがに俺一人で送るのはまずいからつきあってほしいんだ」
556 名前：554 ◆RsBkA4GPq6 [sage] 投稿日：2008/08/11(月) 16:59:54 ID:aR/Y23K70 [3/5]
そういう経緯で学校が終わった後、Ａ男と一緒にＣ美を家まで送った。
でも変な雰囲気で、俺は気使ってＣ美に話振ったりするんだけど、聞こえてないのか返事しない。
俺達は３人で横に並んで俺が真ん中にいたんだけど、Ｃ美は微妙に俺の前に出て歩くから、俺は歩きにくくて、少し後ろに下がるとＣ美は真ん中に寄ってきて、さらに歩きにくいので、俺が後ろに下がるとＣ美がさらに真ん中によって・・・
俺はとうとう後ろにはじき出されてその前をＡ男とＣ美が並んで歩くということになってしまった。
別れるときは「Ａ男君、ありがとう。ばいばい」と、俺には挨拶なし。
そんなことが一週間くらい続いた。
Ｂ子から電話がかかってきたのはその頃のことだ。
Ｂ子「Ｃ美ちゃんのことなんだけどさ、メールと電話がすごくてＡ男まいっちゃってるの
返事しなかったり、電話に出なかったりすると、死んでしまうかもとかいうメールがくるし」
Ａ男はメールや電話はもうやめてくれと何度も返事したが、効果がないと言う。
Ａ男と話し合った結果、今日からはＢ子がＣ美を送ることになったらしい。
Ｂ子「Ｃ美ちゃんがつらいのはわかるけど、今日送るときにＡ男に頼るのやめてってたのもうと思うの」
俺達は話し合い、今日の帰りＣ子を送るときに説得することにした。そのかわりどうしてもつらいときはＢ子か俺に相談してくれと。
で、Ｃ美を家まで送りながら、Ａ男に頼るなってことを話したら、Ｃ美は「ごめんね」と笑顔で答えた。
「あと、やっぱり送ってもらうのやめにするよ。二人に悪いし。」
俺達はＣ美はわかってくれたんだとほっとしてなんかあったときのためにめるあど交換して帰った。
557 名前：554 ◆RsBkA4GPq6 [sage] 投稿日：2008/08/11(月) 17:00:47 ID:aR/Y23K70 [4/5]
その日のよる１２時ごろ、寝ようかなと思ってたところにＡ男とＢ子が尋ねてきた。
「Ｃ美から来たメール見てくれよ。異常だよ」
Ａ男がそういうので、見てみると受信メールにはＣ美の名前がずらっとならんでいる。
この前見せてもらったメールとは違ってやけに攻撃的で、気持ちを踏みにじっただの、裏切り者だの書いてある。で、急にごめんなさい、私はだめな人間ねなんて書いてあったりして。
ぞっとしたのがＡ男のアパートのドアの写真を送ってきて待ってると書いてあったこと。
「Ｃ美ってＡ男の家知ってたの？」
「教えてないよ！つけてきたとしか思えない」
そのメール見てＡ男は着信拒否と受信拒否をしたらしい。そのときはＡ男はＢ子の家にいたので、自分の家に帰れなくなったと言う。
「その後から急に私の携帯がなり始めて、Ｃ美ちゃんからだけど、無言なのよ。呼びかけてみても無言だから切るんだけど、また何度もかかってくるの。変なメールもいっぱい来るし」
Ｂ子に来たメールは要約するとＢ子がＣ美の悪口をＡ男に吹き込んでいる、許せないという内容だった。
「で、私、携帯の電源切っちゃったんだよね。俺君にはＣ美ちゃんから変なメール来なかった？」
そういわれて携帯をみたら、俺の携帯はバッテリー切れで電源が切れてた。充電しながら履歴を見てみるとＣ美から着信が一件、メールが２件入っていた。
メールの一通目にはＡ男に公園で待ってるからって伝えてというものだった。
二通目はＡ男が来なかったら死んでやるからと書いてあった。
Ａ男「これってやばいんじゃね？俺行ったほうがいいのかな」
俺「いや、それだとＣ美の思う壷だろ」
結局、Ａ男とＢ子はＣ美のターゲットになってるっぽかったので、俺が公園に様子見に行くことにした。
遅かったけど、３人で友達何人かに電話して男３人女２人が一緒にきてくれることになった。
今考えるとそんなに大勢で行く必要なかったかもしれないけど、その時はとにかくＣ美が何考えてるかわかんなかったから少人数で行くのは怖かった。
その間Ａ男とＢ子にはＣ美が高校で一緒だった子に実家の電話番号教えてもらって実家に連絡つけてもらうことになった。
559 名前：554 ◆RsBkA4GPq6 [sage] 投稿日：2008/08/11(月) 17:01:41 ID:aR/Y23K70 [5/5]
公園について間もなくＣ美が見つかった。俺たちが近づこうとすると走って逃げ出したので、追いかけて捕まえた。
「何でこんなことするんだよ、Ａ男は迷惑してるんだぞ」
そう言ってもＣ美は泣くばかり。とりあえず、ファミレスで話そうということになって移動した。
ファミレスに着いたときにはＣ美は泣き止んでいたが、ずっと下を向いて何も話さない。
俺はいかにＡ男が迷惑しているかとか、Ａ男のことが好きでも彼女がいるからあきらめろとか、死ぬといって人の気を引くのは卑怯だとか言うけど、反応なし。事情をあんまり知らない他のやつらも思うことを言うけど、Ｃ美は全く聞く気がないらしい。
不毛な話し合いが一時間くらい続くとＡ男から電話がかかってきた。
「Ｃ美の両親が車でこっちに向かってくれてるんだけど、今どこいる？」
俺がファミレスの場所を教えるとしばらくしてＣ美の両親が来た。
「なんで来るのよ！」
今まで何も話さなかったＣ美が急に叫んだので俺達はびっくりした。
C母「あんた、友達にこんなに迷惑かけて・・・」
C美「うるさい！」
そう言ってＣ美は父と母に口を拭く紙を投げつける。
C父「なにやってるんだ、落ち着きなさい」
俺たち「親に者なげつけるなよ！」
Ｃ美はまた泣き出して母親が何か言おうとすると「うるさい、ババァ」と怒鳴る。
埒があかないので俺ともう一人来てくれた女の子とＣ美の両親で、車に乗ってＣ美を家まで連れてった。
そしてＣ美をＣ美母を残し、Ｃ美父と協力してくれた女の子を家まで送ったあと、Ａ男とB子のいる俺の家まで行き、４人で話し合った。Ｃ美から来たメールを見せると、Ｃ美父は丁寧に何度も謝った。
Ｃ美は高校を卒業する少し前から親に対して暴言を吐くようになったが、遅い反抗期だろうくらいに考えてそれほど心配していなかったらしい。
Ｃ父は学校に連絡してＡ男とＣ美を離す措置をとってもらうこと、Ｃ美を精神病院に連れて行くことを約束してくれた。
それからＣ美はたまに何度か学校に来たけど、結局やめてしまった。
以上です。ありがとうございました。
