2010.06.09(Wed) 【◇60-◇69】
◇64 たった数時間で。
216 名前：恋人は名無しさん[sage] 投稿日：2008/09/12(金) 08:03:08 ID:otqIgaU40 [1/9]
少し長いですが投下。
俺男（俺）２２♂学生
元美 ２４♀社会人、俺男の彼女、クール系美人
池男 ２２♂俺男の学友、ジャニーズ系イケメン
Ｄ蔵 ２２♂俺男の学友、ちょっとＤＱＮ
コミヤさん ２８？♂元美の会社のメガネ男子
妹子 １７♀ＪＫ、俺男の妹、大人しい
付き合って２年の元美は、料理上手でさっぱりした性格の美人。
サークルのマドンナ的存在だった彼女が、なぜキモメン＝フツメンの中間をさまよう俺男を選んでくれたのかは省くが、
俺男にとって元美は目に入れても痛くないほど愛しくてたまらない存在だった。
あまり面食いなほうではないが、元美は１０人中９人は「美人」と認めるであろう整った顔立ちで、
夜のほうも、エロゲで寂しさを紛らわせてきた俺男にとっては少々刺激が強すぎるほどの手練れだった…
元美の魅力はもちろんそれだけではないが、
「男を狂わせる女」とは元美のような女性のことをいうのだろうと思う。
現に、俺男も元美に狂っていたわけで。
元美が大学を卒業して社会に出てからも、俺男の気持ちは衰えるどころか心配が増えた分強くなる一方だった。
そんなある日のこと、数年来の友人である池男が、真夜中に興奮した様子で電話をかけてきた。
眠い目をこすりながら話を聞くと、
どうやら元美とメガネの男が手を繋いでラブホに入っていった、ということらしい。
『俺もたまたま彼女と歩いてたんだけど、すぐ目の前の通りを横切って男とホテルに入って行った。
彼女も見たから、元美さんで間違いないと思う』
俺と元美と池男と池男彼女は同じ大学のテニスサークルだったので、人違いということはまずありえない。
俺男はひとまず、元美が男と入って行ったというホテルの前で張り込むことにした。
池男にその旨を告げると、池男も彼女を送った後に一緒に現場に来てくれるという。
急いで身支度を済ませ、池男のアパートまで車を飛ばした。
元美が社会に出てからというもの、同じ大学で顔を合わせていたころよりも当然連絡は減り、
美人な元美に対する尽きない不安と嫉妬で毎日頭がいっぱいだった。
このときは元美への信頼よりも、そんな醜い感情に突き動かされてしまっていたんだと思う。
池男のアパートに到着すると、彼女を家まで送り届けた池男が既に外で待っていてくれた。
その夜はものすごく寒かったが、俺の車に乗り込むや否や「大丈夫か？」と気遣って
くれた池男。あの時ほど、友達の温かさを感じたことはない…。
ちなみに池男とは今でも親友だ。
ホテルまでの道すがら池男から改めて状況を聞き、混乱した頭を整理しているうちに現場につく。
その建物を目の前にして、俺男は元美の浮気を確信した。
そこは元美といつも利用していたホテルだった。
愕然とする俺男。池男は初め、「まだ浮気かどうかはわからない」と俺男を励ましてくれていたが、
そのうちに驚くべき事実を話はじめた。
『実は今まで黙ってたが、俺元美さんに迫られたことがあるんだ』
220 名前：216[sage] 投稿日：2008/09/12(金) 08:11:11 ID:otqIgaU40 [3/9]
紫煙thx！
それは１年と少し前のことだったという。
池男の携帯に元美から『俺男のことで相談があるので、話を聞いてほしい』
というようなメールが入り、元美と二人で居酒屋へ行った。
相談内容はセックスのことで、俺男のセックスが物足りない、
このままでは浮気してしまうかもしれないというようなものだったらしい。
池男は先輩で友達の彼女である元美の、
すんなりとは聞きにくいその相談内容の対応に困り、違和感を覚えたという。
池男は当たり障りのないアドバイスをして早めに引き上げようとしたが、
元美が突然「体調が悪い」と言い出したため、やむなくタクシーを拾い家まで送ることにした。
玄関まで元美を連れて行き、帰ろうとすると、
『帰らないでほしい。セックスしてほしい』と元美に懇願された。
池男は一瞬心が揺れたらしい（まぁ男なら当然だと思う）が、
当時池男は池男彼女と付き合ったばかりの幸せな時期だったこともあり、なにもしないで帰った。
そして、池男の告白はそれだけでは終わらなかった・・・orz
221 名前：216[sage] 投稿日：2008/09/12(金) 08:12:37 ID:otqIgaU40 [4/9]
翌日、昨夜のことを俺男に言うべきかどうか思いつめた池男は、サークル仲間のＤ蔵に事の顛末を相談した。
Ｄ蔵は少々ＤＱＮで女方面は少しだらしないが、基本的には良いやつで信頼できる友人だった。
俺男とも割と仲が良かったが、なぜかある時期から除々に避けられるようになり、
今ではすっかり疎遠になってしまっていたため、池男の口からＤ蔵の名前が出てきたときは少し懐かしい感じがした。
Ｄ蔵も同じサークルに所属しているため、当然元美のことは知っている。
そして池男はＤ蔵から驚くべき話を聞かされたという。
なんと、Ｄ蔵も池男と全く同じように元美から呼び出され、セックスの相談を持ちかけられていた。
しかもＤ蔵は、元美の部屋で元美とセックスをしたという。
222 名前：216[sage] 投稿日：2008/09/12(金) 08:15:33 ID:otqIgaU40 [5/9]
『黙っててごめん。あの時の俺男は元美さんがいないと生きていけないように見えた。
だから俺男に言うより、なかったことにしたほうがいいんじゃないかと思った。本当にごめん。』
『Ｄ蔵は、俺男に合わせる顔がない、と後悔して俺男を避けていた。
Ｄ蔵や俺があの時俺男に事実を伝えていれば、俺男は今よりは辛くなかったかもしれない。本当にすまない。』
と池男は涙を滲ませながら俺男に何度も謝ってきた。
俺男は、その時は何も言えなかった。
池男やＤ蔵に対する怒りなんてものはなく、ただ元美に対するやり場のない暗い感情が涙となってこぼれる
だけだった。元美の笑顔や温もりを愛していた分だけ、それが憎しみにかわって行くような気がした。
池男は無言で涙を流す俺男の背中を長いことさすっていてくれた（数時間はあったと思う）
その時、池男がふいに『あ！あれ元美さんじゃ…』と呟いた。
223 名前：216[sage] 投稿日：2008/09/12(金) 08:18:28 ID:otqIgaU40 [6/9]
お待たせしました、こっからが真の修羅場ですorz
反射的に顔を上げると、背の高いメガネの男とすらっとした女がちょうどホテルから出てくるところだった。
その女は…紛れもなく元美だった。
それを目にした瞬間、俺男の中の何かがブチ切れた気がした。
俺男は打ち壊さんばかりの勢いで車のドアを開け、二人に向かって躍りかかった。
この瞬間のことはたぶん一生覚えているだろうなorzものすごい幸せそうな顔をしていた元美の表情が
みるみるうちに恐怖に染まり、俺男はその顔面に向かって右ストレートを叩き込んだ。
恥ずかしい話だが、このときばかりは自分の感情を抑えることができなかった…
たった数時間で元美に対する二年分の愛情が全て憎悪に変わり、それを元美にぶつけなければ気が済まなかった。
『嘘つき女。裏切り者。俺がどれだけお前を愛していたか、俺がどれだけお前を大切にしていたか
お前にわかるか。死ね死ね死ね死んで償え』
無様な声をあげて地面に転がる元美に向かって俺はそんなようなことを叫んでいた（らしい。この時は錯乱していて
よく覚えていないが、後に池男から聞かされた）
元美は泣き叫びながら、コミヤさんに無理矢理誘われた、私は悪くない、とひたすら繰り返していた。
尚も元美に殴りかかろうとする俺男を、それまで成り行きを呆然と見ていたメガネの男が突然抑え込んできたが、
メガネの男の腕力は案外弱く、腕を振り払うと簡単にふっとんでいった。
しかし池男の『落ち着け、暴力は警察沙汰になる』という声でいくぶん理性が戻り、池男の必死の仲裁で、ひとまず
近くのファミレスで４人で話し合いをすることにした。
225 名前：216[sage] 投稿日：2008/09/12(金) 08:22:31 ID:otqIgaU40 [7/9]
長くなってしまったので、要点だけまとめることにする。
・眼鏡の男＝コミヤさんは、元美の会社の上司
・元美と関係をもったのは今回が初めて、誘ってきたのは元美のほうだが以前から元美が好きだった、
『彼女のことを愛している、結婚を考えている』とのたまうコミヤ
・『私が愛しているのは俺男だけ、コミヤに無理矢理誘われたから悪いのはコミヤ』とのたまう元美
・殴りたい衝動を必死で堪え、池男から聞いた話を提示してみる→そんな話は知らない、
私と俺男に嫉妬した池男とＤ蔵の作り話だと涙を流す元美。
・唯一冷静だった池男もブチ切れる。Ｄ蔵に電話を掛け召集。
・Ｄ蔵登場。池男と共に、元美の所業を洗いざらい暴露。
・コミヤさんが元美を責め始める。コミヤさんは頭が良いらしく、理詰めで元美を追い詰めていたｗ
・元美フルボッコ。号泣。
池男、Ｄ蔵、そして最終的にはコミヤさんまで元美をフルボッコに罵倒してくれたおかげで、
話し合いも終盤に差し掛かる頃には、俺男のドス黒い憎しみもほとんど消えうせていた。
元美に対しては軽蔑のような何か薄汚れた後味の悪い感情が残っただけで、
目の前で元美が泣きじゃくっていても手を差し伸べてやろうだなんて気持ちは一切沸いてこなかった。
その後池男、Ｄ蔵、奇妙な親しみを覚えてしまったコミヤさんに礼を述べて別れ、俺男は
ちゃんと車を運転して帰り、朝になるまでに元美の荷物を綺麗に全部捨てた。
携帯に元美から何十件も着信やメールが入ったが読まずに削除、着信拒否設定をし、
次の日はちゃんと学校へ行きました。
226 名前：216[sage] 投稿日：2008/09/12(金) 08:26:06 ID:otqIgaU40 [8/9]
元美はその後ストーカーと化し、郵便受けに何十枚も手紙が入っていたり、
窓から誰かが覗いている気配がしたり、部屋の物の配置が変わっていたりと恐怖に怯える日々が続いたが、
またもや池男の協力で証拠をつかみ、御用となりました。
あろうことか元美の魔の手は妹子にも及び、妹子は体に一生残る傷を負ってしまった…
（ここをkwsk書こうと登場人物欄に書いてしまったが、長くなったので省略します）
あれから１年半ほど経つが、今もまだ新しい彼女を作る気になれない。
でも元美を責めるばっかじゃなくて、自分の悪かった点を反省し、必ず幸せになってやるぜ！
朝っぱらから長文を読んでくれた方々、ありがとうございました。
228 名前：恋人は名無しさん[sage] 投稿日：2008/09/12(金) 08:28:04 ID:k62QA59FO
長くなっていいから、妹の件ｋｗｓｋ！
229 名前：恋人は名無しさん[sage] 投稿日：2008/09/12(金) 08:55:55 ID:1oGXRl5JO
元美の物捨てちゃだめだよ、その点で訴えられたら接点が長々と残るのに…
230 名前：216[sage] 投稿日：2008/09/12(金) 09:12:18 ID:otqIgaU40 [9/9]
>>228
すまん、今まとめてたんだけど出かける時間になってしまった…
時間ができたら改めて投下させてもらうよ。
>>229
捨てたのは歯ブラシとかスリッパとか、生活雑貨のような物ばかりだからたぶん大丈夫だと思う。
もう二度と接点なんて持ちたくないぜ（（（゜д゜；）））
少し長いですが投下。
俺男（俺）２２♂学生
元美 ２４♀社会人、俺男の彼女、クール系美人
池男 ２２♂俺男の学友、ジャニーズ系イケメン
Ｄ蔵 ２２♂俺男の学友、ちょっとＤＱＮ
コミヤさん ２８？♂元美の会社のメガネ男子
妹子 １７♀ＪＫ、俺男の妹、大人しい
付き合って２年の元美は、料理上手でさっぱりした性格の美人。
サークルのマドンナ的存在だった彼女が、なぜキモメン＝フツメンの中間をさまよう俺男を選んでくれたのかは省くが、
俺男にとって元美は目に入れても痛くないほど愛しくてたまらない存在だった。
あまり面食いなほうではないが、元美は１０人中９人は「美人」と認めるであろう整った顔立ちで、
夜のほうも、エロゲで寂しさを紛らわせてきた俺男にとっては少々刺激が強すぎるほどの手練れだった…
元美の魅力はもちろんそれだけではないが、
「男を狂わせる女」とは元美のような女性のことをいうのだろうと思う。
現に、俺男も元美に狂っていたわけで。
元美が大学を卒業して社会に出てからも、俺男の気持ちは衰えるどころか心配が増えた分強くなる一方だった。
217 名前：216[sage] 投稿日：2008/09/12(金) 08:06:41 ID:otqIgaU40 [2/9]
そんなある日のこと、数年来の友人である池男が、真夜中に興奮した様子で電話をかけてきた。
眠い目をこすりながら話を聞くと、
どうやら元美とメガネの男が手を繋いでラブホに入っていった、ということらしい。
『俺もたまたま彼女と歩いてたんだけど、すぐ目の前の通りを横切って男とホテルに入って行った。
彼女も見たから、元美さんで間違いないと思う』
俺と元美と池男と池男彼女は同じ大学のテニスサークルだったので、人違いということはまずありえない。
俺男はひとまず、元美が男と入って行ったというホテルの前で張り込むことにした。
池男にその旨を告げると、池男も彼女を送った後に一緒に現場に来てくれるという。
急いで身支度を済ませ、池男のアパートまで車を飛ばした。
元美が社会に出てからというもの、同じ大学で顔を合わせていたころよりも当然連絡は減り、
美人な元美に対する尽きない不安と嫉妬で毎日頭がいっぱいだった。
このときは元美への信頼よりも、そんな醜い感情に突き動かされてしまっていたんだと思う。
池男のアパートに到着すると、彼女を家まで送り届けた池男が既に外で待っていてくれた。
その夜はものすごく寒かったが、俺の車に乗り込むや否や「大丈夫か？」と気遣って
くれた池男。あの時ほど、友達の温かさを感じたことはない…。
ちなみに池男とは今でも親友だ。
ホテルまでの道すがら池男から改めて状況を聞き、混乱した頭を整理しているうちに現場につく。
その建物を目の前にして、俺男は元美の浮気を確信した。
そこは元美といつも利用していたホテルだった。
愕然とする俺男。池男は初め、「まだ浮気かどうかはわからない」と俺男を励ましてくれていたが、
そのうちに驚くべき事実を話はじめた。
『実は今まで黙ってたが、俺元美さんに迫られたことがあるんだ』
220 名前：216[sage] 投稿日：2008/09/12(金) 08:11:11 ID:otqIgaU40 [3/9]
紫煙thx！
それは１年と少し前のことだったという。
池男の携帯に元美から『俺男のことで相談があるので、話を聞いてほしい』
というようなメールが入り、元美と二人で居酒屋へ行った。
相談内容はセックスのことで、俺男のセックスが物足りない、
このままでは浮気してしまうかもしれないというようなものだったらしい。
池男は先輩で友達の彼女である元美の、
すんなりとは聞きにくいその相談内容の対応に困り、違和感を覚えたという。
池男は当たり障りのないアドバイスをして早めに引き上げようとしたが、
元美が突然「体調が悪い」と言い出したため、やむなくタクシーを拾い家まで送ることにした。
玄関まで元美を連れて行き、帰ろうとすると、
『帰らないでほしい。セックスしてほしい』と元美に懇願された。
池男は一瞬心が揺れたらしい（まぁ男なら当然だと思う）が、
当時池男は池男彼女と付き合ったばかりの幸せな時期だったこともあり、なにもしないで帰った。
そして、池男の告白はそれだけでは終わらなかった・・・orz
221 名前：216[sage] 投稿日：2008/09/12(金) 08:12:37 ID:otqIgaU40 [4/9]
翌日、昨夜のことを俺男に言うべきかどうか思いつめた池男は、サークル仲間のＤ蔵に事の顛末を相談した。
Ｄ蔵は少々ＤＱＮで女方面は少しだらしないが、基本的には良いやつで信頼できる友人だった。
俺男とも割と仲が良かったが、なぜかある時期から除々に避けられるようになり、
今ではすっかり疎遠になってしまっていたため、池男の口からＤ蔵の名前が出てきたときは少し懐かしい感じがした。
Ｄ蔵も同じサークルに所属しているため、当然元美のことは知っている。
そして池男はＤ蔵から驚くべき話を聞かされたという。
なんと、Ｄ蔵も池男と全く同じように元美から呼び出され、セックスの相談を持ちかけられていた。
しかもＤ蔵は、元美の部屋で元美とセックスをしたという。
222 名前：216[sage] 投稿日：2008/09/12(金) 08:15:33 ID:otqIgaU40 [5/9]
『黙っててごめん。あの時の俺男は元美さんがいないと生きていけないように見えた。
だから俺男に言うより、なかったことにしたほうがいいんじゃないかと思った。本当にごめん。』
『Ｄ蔵は、俺男に合わせる顔がない、と後悔して俺男を避けていた。
Ｄ蔵や俺があの時俺男に事実を伝えていれば、俺男は今よりは辛くなかったかもしれない。本当にすまない。』
と池男は涙を滲ませながら俺男に何度も謝ってきた。
俺男は、その時は何も言えなかった。
池男やＤ蔵に対する怒りなんてものはなく、ただ元美に対するやり場のない暗い感情が涙となってこぼれる
だけだった。元美の笑顔や温もりを愛していた分だけ、それが憎しみにかわって行くような気がした。
池男は無言で涙を流す俺男の背中を長いことさすっていてくれた（数時間はあったと思う）
その時、池男がふいに『あ！あれ元美さんじゃ…』と呟いた。
223 名前：216[sage] 投稿日：2008/09/12(金) 08:18:28 ID:otqIgaU40 [6/9]
お待たせしました、こっからが真の修羅場ですorz
反射的に顔を上げると、背の高いメガネの男とすらっとした女がちょうどホテルから出てくるところだった。
その女は…紛れもなく元美だった。
それを目にした瞬間、俺男の中の何かがブチ切れた気がした。
俺男は打ち壊さんばかりの勢いで車のドアを開け、二人に向かって躍りかかった。
この瞬間のことはたぶん一生覚えているだろうなorzものすごい幸せそうな顔をしていた元美の表情が
みるみるうちに恐怖に染まり、俺男はその顔面に向かって右ストレートを叩き込んだ。
恥ずかしい話だが、このときばかりは自分の感情を抑えることができなかった…
たった数時間で元美に対する二年分の愛情が全て憎悪に変わり、それを元美にぶつけなければ気が済まなかった。
『嘘つき女。裏切り者。俺がどれだけお前を愛していたか、俺がどれだけお前を大切にしていたか
お前にわかるか。死ね死ね死ね死んで償え』
無様な声をあげて地面に転がる元美に向かって俺はそんなようなことを叫んでいた（らしい。この時は錯乱していて
よく覚えていないが、後に池男から聞かされた）
元美は泣き叫びながら、コミヤさんに無理矢理誘われた、私は悪くない、とひたすら繰り返していた。
尚も元美に殴りかかろうとする俺男を、それまで成り行きを呆然と見ていたメガネの男が突然抑え込んできたが、
メガネの男の腕力は案外弱く、腕を振り払うと簡単にふっとんでいった。
しかし池男の『落ち着け、暴力は警察沙汰になる』という声でいくぶん理性が戻り、池男の必死の仲裁で、ひとまず
近くのファミレスで４人で話し合いをすることにした。
225 名前：216[sage] 投稿日：2008/09/12(金) 08:22:31 ID:otqIgaU40 [7/9]
長くなってしまったので、要点だけまとめることにする。
・眼鏡の男＝コミヤさんは、元美の会社の上司
・元美と関係をもったのは今回が初めて、誘ってきたのは元美のほうだが以前から元美が好きだった、
『彼女のことを愛している、結婚を考えている』とのたまうコミヤ
・『私が愛しているのは俺男だけ、コミヤに無理矢理誘われたから悪いのはコミヤ』とのたまう元美
・殴りたい衝動を必死で堪え、池男から聞いた話を提示してみる→そんな話は知らない、
私と俺男に嫉妬した池男とＤ蔵の作り話だと涙を流す元美。
・唯一冷静だった池男もブチ切れる。Ｄ蔵に電話を掛け召集。
・Ｄ蔵登場。池男と共に、元美の所業を洗いざらい暴露。
・コミヤさんが元美を責め始める。コミヤさんは頭が良いらしく、理詰めで元美を追い詰めていたｗ
・元美フルボッコ。号泣。
池男、Ｄ蔵、そして最終的にはコミヤさんまで元美をフルボッコに罵倒してくれたおかげで、
話し合いも終盤に差し掛かる頃には、俺男のドス黒い憎しみもほとんど消えうせていた。
元美に対しては軽蔑のような何か薄汚れた後味の悪い感情が残っただけで、
目の前で元美が泣きじゃくっていても手を差し伸べてやろうだなんて気持ちは一切沸いてこなかった。
その後池男、Ｄ蔵、奇妙な親しみを覚えてしまったコミヤさんに礼を述べて別れ、俺男は
ちゃんと車を運転して帰り、朝になるまでに元美の荷物を綺麗に全部捨てた。
携帯に元美から何十件も着信やメールが入ったが読まずに削除、着信拒否設定をし、
次の日はちゃんと学校へ行きました。
226 名前：216[sage] 投稿日：2008/09/12(金) 08:26:06 ID:otqIgaU40 [8/9]
元美はその後ストーカーと化し、郵便受けに何十枚も手紙が入っていたり、
窓から誰かが覗いている気配がしたり、部屋の物の配置が変わっていたりと恐怖に怯える日々が続いたが、
またもや池男の協力で証拠をつかみ、御用となりました。
あろうことか元美の魔の手は妹子にも及び、妹子は体に一生残る傷を負ってしまった…
（ここをkwsk書こうと登場人物欄に書いてしまったが、長くなったので省略します）
あれから１年半ほど経つが、今もまだ新しい彼女を作る気になれない。
でも元美を責めるばっかじゃなくて、自分の悪かった点を反省し、必ず幸せになってやるぜ！
朝っぱらから長文を読んでくれた方々、ありがとうございました。
228 名前：恋人は名無しさん[sage] 投稿日：2008/09/12(金) 08:28:04 ID:k62QA59FO
長くなっていいから、妹の件ｋｗｓｋ！
229 名前：恋人は名無しさん[sage] 投稿日：2008/09/12(金) 08:55:55 ID:1oGXRl5JO
元美の物捨てちゃだめだよ、その点で訴えられたら接点が長々と残るのに…
230 名前：216[sage] 投稿日：2008/09/12(金) 09:12:18 ID:otqIgaU40 [9/9]
>>228
すまん、今まとめてたんだけど出かける時間になってしまった…
時間ができたら改めて投下させてもらうよ。
>>229
捨てたのは歯ブラシとかスリッパとか、生活雑貨のような物ばかりだからたぶん大丈夫だと思う。
もう二度と接点なんて持ちたくないぜ（（（゜д゜；）））
