2010.08.26(Thu) 【◇70-◇79】
◇76 星の瞳のシルエット。
17 名前:恋人は名無しさん[sage] 投稿日:2009/06/24(水) 23:34:41 ID:CbOw9ca8O [1/9]
寝込み中で思い出し投下。長めです…
私とA男とB子は生まれた時からの幼なじみ。皆同じ年で現在24歳。
A男はまさにやんちゃな男の子で、小さい頃から皆のリーダータイプ。
B子はショートの似合う、あっけらかんとしたさっぱり系の女の子。
私だけがちょっと大人しめで、その分なんか大人っぽいって言われてた。
幼稚園、小学校、中学校とずっとつるんでた。王道の少女漫画っぽいけど。
勉強したがらない二人に勉強をさせる役目が私だった。
夏休みの宿題とかも、泊まり込みで宿題させたりだとか。
代わりに私は、二人にいろんなとこ連れて行ってもらってた。
二人が明るくて目立ってたので、私は大人しいながらも楽しい学校生活を送った。
やりたいことを見つけてた二人と違って、私は普通科高校に進学。
A男は技術系の男子校に、B子は商業系の女子校にそれぞれ進学した。
見事に高校はバラバラになったけど、それでもお互いの家を行き来していた。
専門的な分野はもう無理だったけど、相変わらず勉強は教えたりしていた。
高校1年の夏、A男が私の家に来た。それ自体は珍しくなかったけど、A男はなんだか黙ってた。
せっかく濃い目に作ったカルピスも飲まないので、私も漫画読んだり適当に過ごしてた。
しばらく経って、やっとA男が「B子に告白された」と言った。
私は馬鹿みたいに驚いてしまった。
確かにB子がA男を好きなのは感じていた。でもそれは3人とも同じ感じの好きだと思っていた。
女、男、じゃなくって、親友というかより近い3人で、お互いを好き!っていう感じ。
だから、B子がA男を告白するくらい男として見ていたことにびっくりした。
相談どころか、何も聞かされていなかったし…。
A男が「どうしよう」と言うので、B子のこと好きなの?と聞くと「好きは好きだけどきっとそういう好きじゃない」と言った。
私と同じだなと思ったけど、実際A男とB子はお似合いだったし、B子を応援したいのもあって、
「そういう好きがあるなら、今からちょっとずつでも女として見てみて、その上で答えだしたら?
B子ならきっと、A男の返事ずっと待ってくれるよ。
それでもし付き合っても、たまにはやっぱり私も呼んでね」
みたいなことを言った。
20 名前:17[sage] 投稿日:2009/06/24(水) 23:37:10 ID:CbOw9ca8O [3/9]
するとA男はいつになく真剣に「俺とB子が付き合ってもお前はいいのか?」と聞いてきた。
「お前(私)の気持ちはどうなんだ?」と。
要領が掴めなくて「?」な状態でいると、A男から「俺はお前のことが好きだ」と告白された。
私はそれまでよりさらにびっくりした。
A男が私を女として好きだなんて、全く考え付かなかった。
私はA男もB子も同じくらい大好きだった。だから何も言えなかった。
私が黙ってると、A男は「だよな。ごめん」と言って私の左手をぎゅっと恋人握りしてきた。
私はなんだかドキドキしてさらに何も言えないでいた。
少しそのままでいて、A男はカルピスを飲み干して「ごめんな、気にすんな。また来るわ」と言って帰っていった。
その夜、左手に意識がいく度切なくなって、寝る前にちょっと泣いた。
その後、A男がB子を振ったことをA男から聞いた。
だけどしばらくの間、3人とも呆気ないぐらい今まで通りだった。
誰かの家で夕飯食べたり、宿題一緒にやったり。
このまままた3人一緒にいられると思ったけど、やっぱりそれは甘かった。
21 名前:17[sage] 投稿日:2009/06/24(水) 23:39:41 ID:CbOw9ca8O [4/9]
まず最初にB子が「辛いからしばらく会わない」と言って離れていった。
私とA男の二人では、私もA男を意識してしまいギクシャクした関係になった。
A男のことを意識していたのに、付き合うという発想は浮かばず、結局A男とも会わなくなった。
こうして高1の冬を境に、私たち3人は本当にバラバラになった。
私はすごく寂しかったけど、お互いに恋人が出来たり、時間が経てば前みたいに話せるようになるだろうと思って勉強に専念した。
親同士もすごく仲良かったので会わざるを得ない時もあったが、そんな時は無難に会話していた。
バラバラな状態なまま、二人は地元に就職。私は県外に進学した。
そこからはもうほとんど会わなかった。こうやって、もう前みたいになることはないのかとも思っていた。
成人式では親の手前一緒に写真を撮ったけど、ひどくぎこちなかった。
大学3年の夏に、私は大学の人と付き合った。そして二人とも私の地元に就職。
私は実家から通い彼は一人暮らしを始めた。
新社会人になってすぐ、ばったり居酒屋でA男とB子と再会した。
そこで二人が成人式の後から付き合ってることを聞いた。私も彼氏が出来たことを言った。
23 名前:17[sage] 投稿日:2009/06/24(水) 23:42:06 ID:CbOw9ca8O [5/9]
時間も経ってたし、お互い大人になったしでその時からまた3人で仲良く話せるようになった。
私はそれがすごくすごく嬉しくて、彼氏にもよく話すようになった。
でもこれがいけなかった。彼氏はだんだん私をひどく束縛し始めた。
独占欲というより、支配欲って感じだった。どこに行くにも連絡。
電話は必ずとること。機嫌が悪くなれば怒鳴る。ものを投げ散らかす。
無理矢理押し倒されたりってこともあった。
DVについての知識はあったのに、ただただ怒らせたらだめだってそれしか浮かばなかった。
家でやA男B子の前では楽しく過ごしていたので、気付かれなかった。
けど、ずっと携帯をいじる私に父が怒り携帯没収。恐怖でパニクる私とバイブの止まらない携帯に両親が異常を感じ露見した。
父は漁に出るわ山に登るわで腕っぷしの強い父だったので、本当に彼氏を殴りに言った。
「男だろうが!!!」と叱り、彼氏を殴りビンタも交えて説教(付き添いの人の話から)。
最後には「不安だった、自信がなかった」とむせび泣く彼氏に、二度と近付くなと約束させ帰宅。
この話は、当然親繋がりでA男とB子の耳にも入った。
24 名前:17[sage] 投稿日:2009/06/24(水) 23:42:54 ID:CbOw9ca8O [6/9]
「なんですぐに相談しなかった」と怒るA男と、「怪我とかなくてよかった」と泣くB子。
二人の優しさが染みて、私も泣いた。それからは二人がよく私の家に来るようになった。
元気出せ!と励ましてくれるのが嬉しくて、同時に3人で会えるのがすごく楽しかった。
A男とB子の間にふと男女の空気が流れたりして、居酒屋の時同様ちょっと切なくなったりもしたけど。
しばらくすると、B子の仕事が忙しくなったと言ってB子があまり来なくなった。
だからと言って、もう私とA男が気まずくなることもなく、変な関係になることもなかった。
その年の冬、A男がわざわざ公民館を借りてくれて3人で呑むことになった。
宅呑みや店でと違って騒げるしくつろげるしで、すごく盛り上がったし酔った。
でも、3人で楽しく中学校の時の話をしていたと思っていたのに、急にB子が叫んだ。
「(A男に向けて)○○(私)ばっかり見ないでよ!!!」
ポカンとした私としっかりB子を見つめ返すA男に、B子は続けた。
「やめてよ!!さっきからそんなん!!
A男の彼女は私!
○○も知らんぷりしないでよ!!」
25 名前:17[sage] 投稿日:2009/06/24(水) 23:43:50 ID:CbOw9ca8O [7/9]
A男がB子に「落ち着けって」と言って手を伸ばしてもB子は跳ね退けた。
「なんで触ろうとすんの!!
そんなんばっか!私はそんなんばっか!
まだ○○好きなんでしょ!?違う!?」
B子は泣きながら捲し立ててた。実際はもっといろんなこと言ってた。
私は胸のあたりがズクンて痛くなって、B子の剣幕をただ見てた。
B子「なんで黙るの!ずるいことしないでよ!
もうごまかさないでよ!!
ちゃんと言ってよ!!好きなんでしょ!?」
A男は辛そうな顔して、B子に向き合い「ごめん」とだけ言った。
その途端、B子が床に寝っ転がりごろごろしながらバタバタしながらさらに泣き出した。
B子「いやだあああー!!
好きなのに、ずっとずっと好きなのにーー!!
一緒にいたのにー!!!
なんでえーー!!?
やだ!やだよーー!!
ずっと好きだったのにーー!!!」
B子の叫び声が悲痛すぎて、私まで泣いてしまった。A男が必死にB子を宥めてもB子は泣き止まなかった。
28 名前:17[sage] 投稿日:2009/06/24(水) 23:46:23 ID:CbOw9ca8O [8/9]
そしてB子は私に泣き叫びだした。
B子「A男好きじゃないんでしょ!?
だから付き合わなかったんでしょ!?
なのになんでそんなことすんの!?
元カレにいっぱいヤラレちゃったんでしょ!?
私A男だけなのに!!!」
A男「B子!!!
それ言うなって!!!」
B子がわざと言ったんじゃないのはわかってた。B子はさっぱりした子だったから。
でも元カレの話を出されていろいろ思い出して、私は吐いてしまった。
A男が背中をさすってくれたが、それがまたB子に火をつけてしまった。
B子「やっぱりね!!
○○ばっかり!ずっと○○ばっかり!!
なんでなの!!私じゃだめなの!?
こんなにずっと好きだったのにーー!!」
B子は手当たりしだいに放り投げだした。公民館中にお酒やおつまみが散らばった。
私は吐いた後もずっと涙が止まらなかった。B子がそんな気持ちでいたなんてわからなかった。
いつか二人の結婚式に出席するんだろうなとも思ってた。
そういう思いも重なって涙が止まらなかった。
29 名前:17[sage] 投稿日:2009/06/24(水) 23:47:25 ID:CbOw9ca8O [9/9]
一頻り泣き叫んで疲れたB子は、すすり泣きながら座り込んでた。
A男「ごめん。本当にごめん。
B子を大切にしていこうって本当に思ってた。
なのに、ごめん」
とA男が言うと、B子はA男にしがみついた。
B子「私の気持ち本当にわかった?
ずっと好きだったんだよ。
ずっとA男だけ見てたんだから」
A男「ごめん」
B子「付き合ってくれなくてよかったから、
私をちゃんと見て欲しかったよ…」
と言うB子の言葉を最後に、後はひたすら黙々と片付けて帰りました。
あれから1年とちょっと。
A男とB子は別れ、A男から改めて告白されました。
私はA男のことが好きなのかもと思いつつも、A男と付き合えないでいます。
好きかもという思いよりも、B子と幸せになってほしい思いの方が強くて。
そんなにたいした修羅場でなくてすみませんでした。
寝込み中で思い出し投下。長めです…
私とA男とB子は生まれた時からの幼なじみ。皆同じ年で現在24歳。
A男はまさにやんちゃな男の子で、小さい頃から皆のリーダータイプ。
B子はショートの似合う、あっけらかんとしたさっぱり系の女の子。
私だけがちょっと大人しめで、その分なんか大人っぽいって言われてた。
幼稚園、小学校、中学校とずっとつるんでた。王道の少女漫画っぽいけど。
勉強したがらない二人に勉強をさせる役目が私だった。
夏休みの宿題とかも、泊まり込みで宿題させたりだとか。
代わりに私は、二人にいろんなとこ連れて行ってもらってた。
二人が明るくて目立ってたので、私は大人しいながらも楽しい学校生活を送った。
やりたいことを見つけてた二人と違って、私は普通科高校に進学。
A男は技術系の男子校に、B子は商業系の女子校にそれぞれ進学した。
見事に高校はバラバラになったけど、それでもお互いの家を行き来していた。
専門的な分野はもう無理だったけど、相変わらず勉強は教えたりしていた。
19 名前:17[sage] 投稿日:2009/06/24(水) 23:35:45 ID:CbOw9ca8O [2/9]
高校1年の夏、A男が私の家に来た。それ自体は珍しくなかったけど、A男はなんだか黙ってた。
せっかく濃い目に作ったカルピスも飲まないので、私も漫画読んだり適当に過ごしてた。
しばらく経って、やっとA男が「B子に告白された」と言った。
私は馬鹿みたいに驚いてしまった。
確かにB子がA男を好きなのは感じていた。でもそれは3人とも同じ感じの好きだと思っていた。
女、男、じゃなくって、親友というかより近い3人で、お互いを好き!っていう感じ。
だから、B子がA男を告白するくらい男として見ていたことにびっくりした。
相談どころか、何も聞かされていなかったし…。
A男が「どうしよう」と言うので、B子のこと好きなの?と聞くと「好きは好きだけどきっとそういう好きじゃない」と言った。
私と同じだなと思ったけど、実際A男とB子はお似合いだったし、B子を応援したいのもあって、
「そういう好きがあるなら、今からちょっとずつでも女として見てみて、その上で答えだしたら?
B子ならきっと、A男の返事ずっと待ってくれるよ。
それでもし付き合っても、たまにはやっぱり私も呼んでね」
みたいなことを言った。
20 名前:17[sage] 投稿日:2009/06/24(水) 23:37:10 ID:CbOw9ca8O [3/9]
するとA男はいつになく真剣に「俺とB子が付き合ってもお前はいいのか?」と聞いてきた。
「お前(私)の気持ちはどうなんだ?」と。
要領が掴めなくて「?」な状態でいると、A男から「俺はお前のことが好きだ」と告白された。
私はそれまでよりさらにびっくりした。
A男が私を女として好きだなんて、全く考え付かなかった。
私はA男もB子も同じくらい大好きだった。だから何も言えなかった。
私が黙ってると、A男は「だよな。ごめん」と言って私の左手をぎゅっと恋人握りしてきた。
私はなんだかドキドキしてさらに何も言えないでいた。
少しそのままでいて、A男はカルピスを飲み干して「ごめんな、気にすんな。また来るわ」と言って帰っていった。
その夜、左手に意識がいく度切なくなって、寝る前にちょっと泣いた。
その後、A男がB子を振ったことをA男から聞いた。
だけどしばらくの間、3人とも呆気ないぐらい今まで通りだった。
誰かの家で夕飯食べたり、宿題一緒にやったり。
このまままた3人一緒にいられると思ったけど、やっぱりそれは甘かった。
21 名前:17[sage] 投稿日:2009/06/24(水) 23:39:41 ID:CbOw9ca8O [4/9]
まず最初にB子が「辛いからしばらく会わない」と言って離れていった。
私とA男の二人では、私もA男を意識してしまいギクシャクした関係になった。
A男のことを意識していたのに、付き合うという発想は浮かばず、結局A男とも会わなくなった。
こうして高1の冬を境に、私たち3人は本当にバラバラになった。
私はすごく寂しかったけど、お互いに恋人が出来たり、時間が経てば前みたいに話せるようになるだろうと思って勉強に専念した。
親同士もすごく仲良かったので会わざるを得ない時もあったが、そんな時は無難に会話していた。
バラバラな状態なまま、二人は地元に就職。私は県外に進学した。
そこからはもうほとんど会わなかった。こうやって、もう前みたいになることはないのかとも思っていた。
成人式では親の手前一緒に写真を撮ったけど、ひどくぎこちなかった。
大学3年の夏に、私は大学の人と付き合った。そして二人とも私の地元に就職。
私は実家から通い彼は一人暮らしを始めた。
新社会人になってすぐ、ばったり居酒屋でA男とB子と再会した。
そこで二人が成人式の後から付き合ってることを聞いた。私も彼氏が出来たことを言った。
23 名前:17[sage] 投稿日:2009/06/24(水) 23:42:06 ID:CbOw9ca8O [5/9]
時間も経ってたし、お互い大人になったしでその時からまた3人で仲良く話せるようになった。
私はそれがすごくすごく嬉しくて、彼氏にもよく話すようになった。
でもこれがいけなかった。彼氏はだんだん私をひどく束縛し始めた。
独占欲というより、支配欲って感じだった。どこに行くにも連絡。
電話は必ずとること。機嫌が悪くなれば怒鳴る。ものを投げ散らかす。
無理矢理押し倒されたりってこともあった。
DVについての知識はあったのに、ただただ怒らせたらだめだってそれしか浮かばなかった。
家でやA男B子の前では楽しく過ごしていたので、気付かれなかった。
けど、ずっと携帯をいじる私に父が怒り携帯没収。恐怖でパニクる私とバイブの止まらない携帯に両親が異常を感じ露見した。
父は漁に出るわ山に登るわで腕っぷしの強い父だったので、本当に彼氏を殴りに言った。
「男だろうが!!!」と叱り、彼氏を殴りビンタも交えて説教(付き添いの人の話から)。
最後には「不安だった、自信がなかった」とむせび泣く彼氏に、二度と近付くなと約束させ帰宅。
この話は、当然親繋がりでA男とB子の耳にも入った。
24 名前:17[sage] 投稿日:2009/06/24(水) 23:42:54 ID:CbOw9ca8O [6/9]
「なんですぐに相談しなかった」と怒るA男と、「怪我とかなくてよかった」と泣くB子。
二人の優しさが染みて、私も泣いた。それからは二人がよく私の家に来るようになった。
元気出せ!と励ましてくれるのが嬉しくて、同時に3人で会えるのがすごく楽しかった。
A男とB子の間にふと男女の空気が流れたりして、居酒屋の時同様ちょっと切なくなったりもしたけど。
しばらくすると、B子の仕事が忙しくなったと言ってB子があまり来なくなった。
だからと言って、もう私とA男が気まずくなることもなく、変な関係になることもなかった。
その年の冬、A男がわざわざ公民館を借りてくれて3人で呑むことになった。
宅呑みや店でと違って騒げるしくつろげるしで、すごく盛り上がったし酔った。
でも、3人で楽しく中学校の時の話をしていたと思っていたのに、急にB子が叫んだ。
「(A男に向けて)○○(私)ばっかり見ないでよ!!!」
ポカンとした私としっかりB子を見つめ返すA男に、B子は続けた。
「やめてよ!!さっきからそんなん!!
A男の彼女は私!
○○も知らんぷりしないでよ!!」
25 名前:17[sage] 投稿日:2009/06/24(水) 23:43:50 ID:CbOw9ca8O [7/9]
A男がB子に「落ち着けって」と言って手を伸ばしてもB子は跳ね退けた。
「なんで触ろうとすんの!!
そんなんばっか!私はそんなんばっか!
まだ○○好きなんでしょ!?違う!?」
B子は泣きながら捲し立ててた。実際はもっといろんなこと言ってた。
私は胸のあたりがズクンて痛くなって、B子の剣幕をただ見てた。
B子「なんで黙るの!ずるいことしないでよ!
もうごまかさないでよ!!
ちゃんと言ってよ!!好きなんでしょ!?」
A男は辛そうな顔して、B子に向き合い「ごめん」とだけ言った。
その途端、B子が床に寝っ転がりごろごろしながらバタバタしながらさらに泣き出した。
B子「いやだあああー!!
好きなのに、ずっとずっと好きなのにーー!!
一緒にいたのにー!!!
なんでえーー!!?
やだ!やだよーー!!
ずっと好きだったのにーー!!!」
B子の叫び声が悲痛すぎて、私まで泣いてしまった。A男が必死にB子を宥めてもB子は泣き止まなかった。
28 名前:17[sage] 投稿日:2009/06/24(水) 23:46:23 ID:CbOw9ca8O [8/9]
そしてB子は私に泣き叫びだした。
B子「A男好きじゃないんでしょ!?
だから付き合わなかったんでしょ!?
なのになんでそんなことすんの!?
元カレにいっぱいヤラレちゃったんでしょ!?
私A男だけなのに!!!」
A男「B子!!!
それ言うなって!!!」
B子がわざと言ったんじゃないのはわかってた。B子はさっぱりした子だったから。
でも元カレの話を出されていろいろ思い出して、私は吐いてしまった。
A男が背中をさすってくれたが、それがまたB子に火をつけてしまった。
B子「やっぱりね!!
○○ばっかり!ずっと○○ばっかり!!
なんでなの!!私じゃだめなの!?
こんなにずっと好きだったのにーー!!」
B子は手当たりしだいに放り投げだした。公民館中にお酒やおつまみが散らばった。
私は吐いた後もずっと涙が止まらなかった。B子がそんな気持ちでいたなんてわからなかった。
いつか二人の結婚式に出席するんだろうなとも思ってた。
そういう思いも重なって涙が止まらなかった。
29 名前:17[sage] 投稿日:2009/06/24(水) 23:47:25 ID:CbOw9ca8O [9/9]
一頻り泣き叫んで疲れたB子は、すすり泣きながら座り込んでた。
A男「ごめん。本当にごめん。
B子を大切にしていこうって本当に思ってた。
なのに、ごめん」
とA男が言うと、B子はA男にしがみついた。
B子「私の気持ち本当にわかった?
ずっと好きだったんだよ。
ずっとA男だけ見てたんだから」
A男「ごめん」
B子「付き合ってくれなくてよかったから、
私をちゃんと見て欲しかったよ…」
と言うB子の言葉を最後に、後はひたすら黙々と片付けて帰りました。
あれから1年とちょっと。
A男とB子は別れ、A男から改めて告白されました。
私はA男のことが好きなのかもと思いつつも、A男と付き合えないでいます。
好きかもという思いよりも、B子と幸せになってほしい思いの方が強くて。
そんなにたいした修羅場でなくてすみませんでした。