2009.07.22(Wed) 【◇10-◇19】
◇12 そんな価値のある女じゃないわ、私。
906 名前:恋人は名無しさん[] 投稿日:03/02/25(火) 18:21
ナンパされた男と一夜をともにした。
愛なんて感じてなかった。
でも、体は正直だった。
私は嵌まった。
男は会えば必ず私を求め、
彼は、いつも私を笑顔で包んでくれる。
生活時間帯が違うから黙っていれば、まずばれなかったのに、
苦しんで、彼に打ち明けてしまった。
「あなたの事は好き。でも、体が言う事を聞かないの。
こんな私に愛想を尽かしたのなら、別れましょう。」
彼は、男に会わせろと言った。
ただではおかない、そう言った。
そして、約束の日に彼と男は対面した。
彼はいきなり男に殴りかかった。
二発目がもろに当たった。
男は腰を落とした。
そこを彼がけった。彼が沈みそうな男の体を引き上げ、
頭を男の顔面に叩きつけた。
鼻血が吹き出た。
彼は何度も何度も頭をぶつけた。
「やめてっ。もう、やめてっ。ごめんなさい。
ごめんなさい。みんな、みんな私が悪いの。
私のために、こんな喧嘩、私なんかのために、
喧嘩しちゃ駄目。そんな価値のある女じゃないわ、私。」
そういって彼に懇願した。
それでも彼はしばらく殴り続けた。
909 名前:恋人は名無しさん[] 投稿日:03/02/25(火) 18:30
「やめてっ。もう、やめてっ。ごめんなさい。
ごめんなさい。みんな、みんな私が悪いの。
私のために、こんな喧嘩、私なんかのために、
喧嘩しちゃ駄目。そんな価値のある女じゃないわ、私。」
↑自分に酔ってますね。ヴァカ女ってこういうの好きだよね。
910 名前:恋人は名無しさん[] 投稿日:03/02/25(火) 18:32
男は何故か、無抵抗のまま、まるでわざと殴らせているかのようだった。
見る見るうちに顔は腫れ上がり、近くにいるのがつらかった。
彼がようやく、死なずにすんでありがたいと思えと言った時、
男がはじめて口を開いた。
911 名前:906[] 投稿日:03/02/25(火) 18:38
いや、殴られながら、ていうかくる前から考えていたんだ。
俺、お袋がさ、貧乏で親父もいなかったから、金のために
誰とでも寝る女でさ。ガキの頃からスゲエ嫌でさ。
そういうのがさ。でも何でか嫌でたまらなかったのに、
他人の女見れば、こんなことばかりしちゃってさ。
許しちゃイケねえよ、あんた、俺なんかをさ。
言いながら男はナイフを彼に差し出した。
これで一思いにやっちまってくれ。
912 名前:906[] 投稿日:03/02/25(火) 18:43
彼は、じっと男をにらんだ後、ナイフを受け取った。
「駄目!あなたがそんなことしちゃ、いけないわ。
悪いのは私、私なのよ。やるんなら私をやって!」
私は懇願した。
彼はまるでそれが聞こえなかったように、
ナイフを遠くへ投げ捨ててしまった。
913 名前:906[] 投稿日:03/02/25(火) 18:56
彼は何も言わずに去っていき、それから二度と会う事もない。
男は今では私の夫となり、日々平穏に暮らしている。
子供も生まれ、平凡だけど幸せな毎日。
でも、夫とあの日のことを話した事は一度もない。
ナンパされた男と一夜をともにした。
愛なんて感じてなかった。
でも、体は正直だった。
私は嵌まった。
男は会えば必ず私を求め、
彼は、いつも私を笑顔で包んでくれる。
生活時間帯が違うから黙っていれば、まずばれなかったのに、
苦しんで、彼に打ち明けてしまった。
「あなたの事は好き。でも、体が言う事を聞かないの。
こんな私に愛想を尽かしたのなら、別れましょう。」
彼は、男に会わせろと言った。
ただではおかない、そう言った。
そして、約束の日に彼と男は対面した。
908 名前:恋人は名無しさん[] 投稿日:03/02/25(火) 18:28
彼はいきなり男に殴りかかった。
二発目がもろに当たった。
男は腰を落とした。
そこを彼がけった。彼が沈みそうな男の体を引き上げ、
頭を男の顔面に叩きつけた。
鼻血が吹き出た。
彼は何度も何度も頭をぶつけた。
「やめてっ。もう、やめてっ。ごめんなさい。
ごめんなさい。みんな、みんな私が悪いの。
私のために、こんな喧嘩、私なんかのために、
喧嘩しちゃ駄目。そんな価値のある女じゃないわ、私。」
そういって彼に懇願した。
それでも彼はしばらく殴り続けた。
909 名前:恋人は名無しさん[] 投稿日:03/02/25(火) 18:30
「やめてっ。もう、やめてっ。ごめんなさい。
ごめんなさい。みんな、みんな私が悪いの。
私のために、こんな喧嘩、私なんかのために、
喧嘩しちゃ駄目。そんな価値のある女じゃないわ、私。」
↑自分に酔ってますね。ヴァカ女ってこういうの好きだよね。
910 名前:恋人は名無しさん[] 投稿日:03/02/25(火) 18:32
男は何故か、無抵抗のまま、まるでわざと殴らせているかのようだった。
見る見るうちに顔は腫れ上がり、近くにいるのがつらかった。
彼がようやく、死なずにすんでありがたいと思えと言った時、
男がはじめて口を開いた。
911 名前:906[] 投稿日:03/02/25(火) 18:38
いや、殴られながら、ていうかくる前から考えていたんだ。
俺、お袋がさ、貧乏で親父もいなかったから、金のために
誰とでも寝る女でさ。ガキの頃からスゲエ嫌でさ。
そういうのがさ。でも何でか嫌でたまらなかったのに、
他人の女見れば、こんなことばかりしちゃってさ。
許しちゃイケねえよ、あんた、俺なんかをさ。
言いながら男はナイフを彼に差し出した。
これで一思いにやっちまってくれ。
912 名前:906[] 投稿日:03/02/25(火) 18:43
彼は、じっと男をにらんだ後、ナイフを受け取った。
「駄目!あなたがそんなことしちゃ、いけないわ。
悪いのは私、私なのよ。やるんなら私をやって!」
私は懇願した。
彼はまるでそれが聞こえなかったように、
ナイフを遠くへ投げ捨ててしまった。
913 名前:906[] 投稿日:03/02/25(火) 18:56
彼は何も言わずに去っていき、それから二度と会う事もない。
男は今では私の夫となり、日々平穏に暮らしている。
子供も生まれ、平凡だけど幸せな毎日。
でも、夫とあの日のことを話した事は一度もない。
いや、全然気にならないけどもw