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◇修羅場◇まとめ

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◇1 巡る因果。

841 名前:恋人は名無しさん[] 投稿日:2001/08/10(金) 14:38
65さんとみたいに凄くもなんともないんですが・・・

私と彼が付き合い出したキッカケは、
運転免許の合宿でした。
当時、私にも彼にも彼氏彼女がいたのですが、
お互いにもうその彼氏彼女とは別れようということに
なりました。
彼は私の当時の彼から、私は彼の当時の彼女から
奪ったというわけです。 842 名前:恋人は名無しさん[] 投稿日:2001/08/10(金) 14:43
彼はかっこよくて今風の子(1つ下でした)の
外見とは裏腹に、実は真面目な人でした。
どちらというと、私の方が浮気性だったと思います。
(その前の彼と付き合っている時に、一度だけ浮気を
してしまっていました)
でも私も、彼がいままでになくダイスキだったので
浮気もせず、周りからも一緒にいるのが当然だと
思われるくらいいつも一緒にいました。

843 名前:恋人は名無しさん[] 投稿日:2001/08/10(金) 14:47
付き合い出した当時はお互い学生だったので
毎日のように遊んでいました。
彼は専門だったので、私より先に卒業したのですが
就職も決まらずにフリーターをしていました。
そして私が大学を卒業し、社会人になって1ヶ月後くらいに
ようやく彼も仕事を決めて、働くようになりました。
彼もやっとやりたいことが見つかり、
とても一所懸命に働いていました。

っていうか続き書いてもいいですヵ?

845 名前:恋人は名無しさん[sage] 投稿日:2001/08/10(金) 15:34
私と彼は趣味が同じで、買い物に行っても
テレビを見ても、どちらかがいいと思うものは
相手もいいと思う、まるで双子みたいに仲良しでした。

でもお互い社会人。
私は基本的には定時で終わる仕事でしたが、
付き合いというのもあり、お酒を飲みに行く事もありました。
彼は販売だったので、仕事が終わる時間も遅いし
私が休みの土日も基本的には休めないのですが、
私が帰りが遅いと迎えに来てくれたり、休みはお互いに合わせたりして
社会人になっても週の半分は必ず会っていました。
会わなくても、毎日欠かさず電話をしていました。
それは束縛ではなくて、もう自然に習慣となっていました。

846 名前:恋人は名無しさん[] 投稿日:2001/08/10(金) 15:41
そのうちに彼も仕事を任されるようになって
遅番の回数も、残業も増えてきました。
それでも彼は仕事が終わると必ず電話をくれました。

そんなある日、彼が専門時代の友達と1年ぶりに飲むと言うので
私は彼から電話が来るのを待っていました。
彼は嘘をつけない人なので、飲み会が嘘と言うことはありません。
でもその日彼から電話は来ませんでした。

どうせ飲みすぎて夜中になり、疲れて寝てしまったんだろうな~と
私は思いながら、翌朝会社に行く途中に彼に電話をしました。
でも彼は電話に出ませんでした。
どんなに寝ていても、私が何度も鳴らせば必ず出るのに。

852 名前:841[] 投稿日:2001/08/10(金) 16:45
>>846続き

結局、その日の朝は何度電話しても彼は電話に出ませんでした。
絶対に朝になれば電話に出る彼が出ないなんておかしい、
とも思って私はちょっとだけ怒っていました。
でも彼はお酒が非常に弱いので、そこまで飲まされたのか・・・と
思い、信じる気持ちの方が強かったです。

昼休みになって、心配なので私はまた電話をかけました。
何度か電話をかけたらようやく彼が出ました。
さすがにあまりに連絡(メールすら来ない)がなくて
私は怒っていました。
私「どうして電話に出ないの!?なんかあったの!?」
彼「飲んだら気持ち悪くなって寝ちゃったんだよー。」
やっぱり・・・と思いましたが、怒った私は「あっそ!じゃあね」
と言って電話を切ってしまいました。
怒って私が電話を切ったら絶対にかけ直してくるはずの彼が
その日に限ってかけ直して来ませんでした。
さすがの私も「これはオカシイ!?」と思い始めました。
でも、私のことを本当に好きで、嘘をつけない彼が
浮気なんてするはずないと思い、私はそれでも信じていました。
そしてまた仕事に戻りました。

853 名前:841[] 投稿日:2001/08/10(金) 17:35
続き

仕事が終わって、帰っている途中に
ちょうど彼の仕事が終わる時間になったので
どうせ残業かも・・・と思いつつ、ダメモトで
彼に電話をしてみました。
すると珍しく残業がなかったらしく、彼が電話に出ました。
ちょうど帰っている途中だったので、
最寄りの駅で待ちあわせることにしました。
その時点でも、折り返してくれない彼の行動に
私はまだ怒っていました。

実は私は以前付き合った男性に手酷い裏切られ方をしていて
男性不信で自分に自信が持てなかったのですが、
彼は初めて私が無条件に信じられると思えた人でした。
だから、彼の行動に不審を抱きつつも私は彼を疑うことは
ありませんでした。

854 名前:841[] 投稿日:2001/08/10(金) 17:39
駅で待ち合わせをして、彼の車に乗り込んで
家まで送ってもらうことになりました。
気のせいか彼が素っ気無い気がしました。
でも、多分私が激怒したせいだろうと思っていました。

しばらくして、私も少し怒りがおさまったので
冗談で聞きました。
私「ねーなんか私に隠してることあるでしょ?」
彼「別にねーよ。昨日は凄い飲まされたんだよ。
帰りが遅くなったからそのまま寝ちゃった」
私「ほんとにー?怒らないから言ってみー?女と遊んだでしょー」
彼「・・・なんで?」

855 名前:841[] 投稿日:2001/08/10(金) 17:43
彼の「なんで?」を聞いて、私は隠し事があることを
確信してしまいました。
彼は、嘘をつく時必ず「なんで?」と聞くからです。
それでも私は専門の女の子と久々に再会して
酔った勢いでキスをしたとか、
そんなもんだろうと楽観的に考えていました。

私「まさか、やったの?(やったわけないと思いつつ)」
彼「やってないよ」
私「じゃあ、女の子と遊んだの?」
彼「・・・うん。でもやってないよ」
私「誰ダレ?専門の子?怒らないから言ってみー」
彼「・・・」
私「本当に、怒らないから。やったでしょ?」

858 名前:恋人は名無しさん[] 投稿日:2001/08/10(金) 17:56
「本当に怒らないから」って、ほんとに怒らなかった?


860 名前:841[sage] 投稿日:2001/08/10(金) 18:02
>>858
怒るどころか、信じられなくて笑うだけでしたよ。

857 名前:841[sage] 投稿日:2001/08/10(金) 17:54
>>856
これって私に対してのレスですヵ?

続き。
彼「・・・やったよ!」
私はあまりの出来事に笑うしかありませんでした。
私「うそーマジで!?ほんとに言ってるの?誰と誰と?」
そんなことあるわけがないって思っていて
実感が湧かず、他人事のようにしか聞こえなかったんです。
彼「・・・お前の知らない子だよ。」
私「え!?だって昨日専門の飲みだって・・・」
彼「それは行ったよ。でもその子から電話きて、
遊ぶことになったんだよ。」
それでも私はまだ信じられず、笑っていました。
奇しくもその時、ちょうど彼がその女の子と寝た
ラブホテルの前を通っていました。

859 名前:841[sage] 投稿日:2001/08/10(金) 18:02
その頃私達はセックスレスで、
(まるで家族か兄弟のようだったので私が寝られなくなった)
だから彼も年下で若いし、欲求不満だったのかなぁと
私はまだそう思っていました。
彼はなんだかんだ言っても私を大事にしてくれていたし、
私も怒ったりしつつも彼がかけがえのない人だったからです。

私「いつ知り合ったの?前から遊んでたの?」
彼「知り合ったのは1ヶ月前。遊んだのは昨日で2度目。
仕事場の近くのショップの子。」
信じられませんでした。
笑っていた私も、だんだん現実だということに気づき始めて
スーッと血の気がひいてくるのがわかりました。

「それで・・・私と別れたいの?そうじゃないよね?遊びでしょ?
遊びで、私の所に戻って来るなら別に構わないよ。」
最後の方はまるで懇願口調でした。

861 名前:841[sage] 投稿日:2001/08/10(金) 18:07
彼は黙って車を運転していました。
その無言が恐ろしくて、体が震えるのがわかりました。
1週間後には初めて2人で海外旅行をすることも
決まっていました。

「冗談だよね?遊びなら、ほんとに怒らないから。」
「別れたいの?本気なの!?」
彼は私の顔を見ようとしませんでした。
そしてようやく口を開きました。
「凄く悩んだし、今でもお前のことが大事だとは思う。
でも、彼女のことが好きだって昨日思った。だから別れたい。」

(まだ続いてもいいですか?

26 名前:前841[] 投稿日:2001/08/11(土) 04:01
だって出会ってまだ1ヶ月でしょ?
最近、喧嘩ばっかりだったからそれで彼も
逃げ出したくなったんだ、遊びだってことに
彼自身が気付いていないんだ。
私はそう思いました、そう思おうとしました。

彼はとても優しい人でしたが、頑固なところがあって
一度こうと決めたらテコでもひかない性格だって
本当はわかっていました。
でもまるでパズルのピースのようにしっくりと
はまる人だとお互い思ってつき合ってきた3年が
こんなあっさり終わるなんて、どうしても信じられませんでした。
ただひたすら、私は呆然としながら体が震えるのを
止める事すらできずに外の景色を眺めていました。
妙にきれいな満月でした。
涙すら、出てきてくれない。

33 名前:前841[] 投稿日:2001/08/11(土) 04:13
>>26つづき。

「とりあえず適当な所で車を止めて。」
ようやく私が言えたのはその一言でした。
あまり人気のない所で車を止め、話し合うことになって
まず最初に思ったのは現実的なことでした。
もう予約もして、お金も払った旅行のこと。
、彼がどうしても行きたいと言うから
頑張って休みを貰って行く事にした、初めての海外のこと。

私「旅行はどうするの?もう1週間前だよ。休みもとって
  お金も払ったし、なんでせめて旅行が終わるまで
  黙っててくれなかったの。」
すると彼は言いました。
「旅行には行きたい。だから凄く悩んだよ。
 でももうお前より、あの子と一緒にいたいと思ったから、
 旅行には行きたいけど、あの子が心配するから行かない。」
彼の「あの子」という呼び方で私はわかってしまいました。
痛いほど、彼の気持ちが私から急速に去っていくことが。

37 名前:前841[] 投稿日:2001/08/11(土) 04:22
>>33つづき。

もう終わりだと、そこまでわかっていたけれど、
ここであっさり身をひくしかないんだと、
そう自分に言い聞かせても無理でした。
それでもつとめて冷静に、私は反論を開始しました。

私達の3年間はそんな浅い付き合いではなかったこと。
それは一時の気の迷いに過ぎず、時が経てば忘れること。
私も最近、思いやりが足りなくなっていたこと。
素直になれないけれど、本当は誰よりもあなたを
大事に思っていること。

嵐の前の静けさのように、私は淡々と話しました。
3年もつき合った相手です。
どこを突けば彼の心が揺らぐかもわかっていました。
まるで母親が小さな子供に言い聞かせるかのように
私は話し続けました。
ここで感情的になってはいけない。
私に残された最後の理性がそう言っていました。
彼は終始、無言でした。
彼の横顔から、私とその子をどちらも失いたくない、
その狭間で揺れ動く感情が見て取れました。

47 名前:前841[] 投稿日:2001/08/11(土) 04:36
今までどんな時も私を一番に考えてくれていた、
頼りなくて流されやすいけど優しい彼は
姿を消していました。
彼は、それでもあの子が好きだをくり返し、
そして私にこう言いました。

お前とはここ最近、喧嘩ばかりしていて疲れた。
お前の事は大事だし、嫌いになんかなれない。
言うつもりはなかったけど、本当はお前のことも
まだ好きだって思う。
でも多分やり直してもまた同じ事の繰り返しだし、
口に出してしまったことを今さら変えられない。
あの子は俺の話すことに笑ってくれる。
安らげる場所だと思えたんだよ、と。

だったらどうして私と別れる前に、
その子と寝たりしたのよ!?
私の最後の理性も、押し寄せる感情の波には
抗えませんでした。
私はようやく、涙を流す事が出来ました。
発狂し、号泣する事によって。

51 名前:前841[] 投稿日:2001/08/11(土) 04:45
実は私は鬱病だったのですが、その当時は
本当に人と話す事もできない位症状が重く
彼には内緒で1ヶ月前くらいから病院に通っていたのです。
彼は私が鬱傾向にあることは知っていましたが、
通院するほどだとは思っていませんでした。

もう遅いと知りながら、私は泣きながら話しました。
話したと言うよりも、叫んでいました。
ここ最近喧嘩が多かったのは病気のせいだったこと。
でも、自分が病気であることに甘えているのではないか
不安だったし、恥ずかしくて言えなかったこと。
そんな自分が嫌いで仕方がなかったこと。
あなたが初めて信じられる人だったこと。
誰よりもあなたをわかっているのは自分だし、
私もあなたを失っては生きていけないと。

泣き叫びながら、どんどん惨めになっていく自分。
惨めさと自己嫌悪で一杯になりながらも、
それでも発狂してしまった私は自分を止められなかった。
そして私は車道に飛び出して行きました。
そんな自分が大嫌いだと、心の底で思っていながらも。

53 名前:前841[] 投稿日:2001/08/11(土) 04:56
勿論彼は私を追ってきました。
別にその時は、車に轢かれても良かったんです。
狂言じゃなくて、もうただ自分が止められないんです。
人目も気にせず泣き叫ぶ私を車に連れ戻し、
また私が車道に走り出て・・・
それを何度繰り返したでしょうか。

「もう疲れたよ。重い。」
彼の口から、私にとって死刑宣告である言葉が
放たれました。
自分でもわかっていました。
でも当時鬱が最高潮に達していた私を傷つけるには
充分すぎるくらいの痛い言葉でした。
今でもその言葉を忘れる事はできません。
と同時に、荒れ狂う私を鎮める言葉でもありました。
あとは再びきた震えに身を任せ、しゃくりあげながら
虚ろな目をして私は脱力してシートにもたれ掛かっていました。
月はその時もきれいでした。

54 名前:前841[] 投稿日:2001/08/11(土) 05:05
少しずつ落ち着いてきた私は懇願するように
言いました。
「旅行だけは行って。それまでは保留にして。
 お願いだから、それだけは約束して。
 私のこと、まだ好きなんでしょう?」

私が落ち着き、冷静に再び話し合うことによって
彼の心は再び揺れ動いたようでした。
彼はあの子とつき合うと思うけれど、私とのことも
きちんとケジメをつけたいから旅行には行くと言いました。
絶対の約束だよ、と言って私達は約束をかわしました。

でも私にはわかっていました。
3年もつき合った人のことだから。
今は私といるから、私寄りの考えに流されているけど
彼女と会ったら、彼女よりの考えになってしまって
この約束は破られるだろうと。

それでも彼を信じてみようと思いました。
彼の恋を応援しようという気持ちさえ生まれてきました。
家族のようになってしまった大事な彼の幸せなら。
ただ、せめて最後に楽しい思い出を作って終わりたかった。

56 名前:前841[] 投稿日:2001/08/11(土) 05:13
お互いに冷静になって、私は彼女がどんなのか
彼に聞いてみました。
喧嘩が多く、鬱である私よりも
聡明できれいな人なら仕方ないと思って。

聞いて愕然としました。
その子は以前、彼の職場の同僚と
職場近くでキスをしていた子だったのです。
その時、それを目撃したのは彼でした。
その理由が、
「彼に近付きたかったけど私一筋だったので
 近付く為に利用した。」
というのです。
そして彼に対しても、
「彼女一筋の人から奪ってみたい気持ちもある」
と言ってのけたと言うではありませんか。

私は驚きの余りショックを通り越して、
彼の事が心配になってしまいました。
そんな女に負けたんだと思うと情けなくなってきました。

(まだつづいてもいいですか?

59 名前:前841[] 投稿日:2001/08/11(土) 05:21
それでつい彼の相談に応じてしまった私は
「やっぱりお前とはいい友達でやっていける気がするよ」
という、追い討ちをかけられて家に帰る羽目になりました。

家について1人になると、どうしようもない
空虚な気持ちになりました。
なのに涙が止まらないのです。
その日は一睡もせず、翌日会社に行きました。
仕事中も勝手に涙が溢れてきて、何も手につきません。
睡眠も食欲も決してなくならない私が
初めて眠れず食べられずになってしまいました。
そんな日が何日も続きました。

私の予想通り、彼は翌日やはり旅行は行けないと
言ってきました。
そして私と話すと、やっぱり行くと言いました。
行く、行かない、その繰り返しで旅行の日が
どんどん迫ってきました。
私にとって旅行は最後の砦でもあり、
3年間の御葬式でもあったので私も必死でした。
そのことしか、私には希望がなかったのです。
それが潰れたら死んでしまえとさえ思っていたので
やはい私は相当、参っていたのでしょう。

64 名前:前841[] 投稿日:2001/08/11(土) 05:33
結局、予想に反して私達は旅行に行きました。
これで終わりという約束をして。

旅は予想外に楽しく、私の心も安定していました。
もともと趣味が同じなので、何を見ても
お互いに気に入るからです。
皮肉な事に、別れ話が出たからこそお互いに
譲り合って喧嘩をすることもありませんでした。
まるで別れ話なんて、悪い夢だったかのように。
それでも着実に終わりに向かっていくように。

ただ、毎日彼が日本に電話をすることを除いては。
一度だけ、彼女と話す事になりました。
彼女はとても心配していました。
バカな私は、心配する事はない、彼はあなたしか
見ていないし、私達が戻る事はあり得ないとまで言って
彼女を安心させてやりました。
すると、やっぱり彼女はどう贔屓目に見ても
バカとしか思えない事を私に言ってのけました。
「本当?信じていいの?じゃあ、あの人、私にちょーだい。」
唖然とするしかありませんでした。
でも明日には日本に帰るのだし、もう何もかも終わりだし
私は意外とさっぱりしていました。

しかし、次の日私達は日本に帰りませんでした。

66 名前:前841[] 投稿日:2001/08/11(土) 05:39
運命のいたずらなのか、私達が帰るはずの飛行機は
機会のトラブルか何かで欠航になってしまったのです。
航空会社が用意したホテルで、
私達はもう一泊することになりました。

美しく楽しく終わるはずだった旅行が
急遽延びてしまったので私達は力尽きてしまいました。
これは神様の思し召しだ、私達は別れてはいけない。
そんなことが頭をよぎりました。
翌朝は4時に空港ということで、眠るにも眠れず
私達はどうしていいのかわからずに
いたずらに時が過ぎるのを待つしかありませんでした。

そして私達は、寝てしまいました。

61 名前:恋人は名無しさん[sage] 投稿日:2001/08/11(土) 05:25
>>60
こういう男はうまくいってる時は「優しい彼」なんだよ。
でもこういう修羅場になった時、
実は相手を最も傷つける可能性がある、厄介な男でもあるんだよね。


68 名前:前841[] 投稿日:2001/08/11(土) 05:41
>>61さん
そうですね、それはつき合っていて
ずっと私が思っていた事でした。
彼に対する唯一の不満でも。
>>62-63さん
ありがとうございます。
まだ続いてしまいますが・・・

74 名前:前841[] 投稿日:2001/08/11(土) 05:48
彼も私も、疲れていたんです。きっと、とても。
寝ればまた何かが変わるかも知れないと
お互いがそう思っていました。
ずっとセックスレスだったのに、最後に頼るのは
体だったなんて皮肉なものです。

でも、もうこぼれたミルクはお皿には戻りません。
彼に求められて嬉しいはずの私は、寝てみて初めて
自分の恋愛感情としての気持ちをとうに失っている事に
気付いてしまいました。
彼は私の半身で、家族でしたが、恋人ではなかったのです。
かけがえのない人であることには変わりはないのに。
そしてまた、彼も同じ気持ちだったのだと思います。
後悔はしませんでしたが、哀しいセックスでした。

恋人ではないけれど、離れたくないという
アンビバレンツだけが深い虚無感と共に
私の中に残りました。

81 名前:前841[] 投稿日:2001/08/11(土) 05:55
そして私達は、今度こそ恋人としての
終わりを実感しながら空港に向かいました。
日本に帰れば、彼女の希望通り、私達は縁を切る事に
なっていました。
家族として親友として、これからやっていくことも
できたかも知れないのに。
3年つき合って得たかけがえのない人を失うのは
想像もできない程恐ろしいに違いない。

今度は飛行機は無事離陸し、10時間後には
日本に到着するはずでした。
ところが、またもやそう簡単に日本には戻れませんでした。

82 名前:恋人は名無しさん[] 投稿日:2001/08/11(土) 05:56
つ、ついらく!?


84 名前:前841[] 投稿日:2001/08/11(土) 06:02
機内に急病人が出て、急遽ホノルルに
緊急着陸することになったのです。
今度は泊まらずに済みましたが、
10時間のはずのフライトは結局
20時間以上もの時間がかかりました。

別れの時を少しでもいいから遅めたいという
私の気持ちが通じたのでしょうか。
成田に着いて、私達は最後のお茶をしました。
私は精一杯、自分の気持ちを彼に伝えました。
やはり失うのは辛すぎる、と。
彼も同じ気持ちでした。
彼女を説得してみると、私との縁を切りたくないと。
涙が溢れて止まりませんでした。
そして私達は友達どうしがするような抱擁をして
帰路につきました。

翌日から私は会社に復帰し、また普通の毎日が
始まるかにみえました。

85 名前:前841[] 投稿日:2001/08/11(土) 06:10
>>82さん
墜落してたら私は幽霊になっちゃいますよ~(w

つづき。

彼から連絡がきました。
彼女に泣かれた、どうしても縁を切らなくてはならない。
だからもう連絡はしないでくれ。
再び奈落の底に突き落とされました。
恋人を失った後は、親友も失うのか。
仕方ないのは頭ではわかっているのに、
心がどうしてもついてきてくれないのです。

それでも私は会社に行かなくてはならないし、
友達とお酒を飲んで忘れようとしました。
独りぼっちになったら何をするか自分でも
わからなくて、恐かった。
毎日お酒を飲み(でも私はザルなので酔わない)
明け方近くに帰り、殆ど眠らずに会社に行く生活が
しばらく続きました。
久しぶりに早く家に帰ったとき、何かがプツンと
きれました。
ドアノブに紐をかけ、私は首を吊っていました。

88 名前:前841[] 投稿日:2001/08/11(土) 06:15
最低な私は、薄れゆく意識の中で
彼に電話をかけていました。
彼が電話に出ても、私は声がでません。
首を吊られて息も絶え絶えなのですから。

状況をだいたい察したのでしょう、
怒った声で彼は言いました。
もうお前を助ける事はできないと。
死なれるのは困るけど、それでも助けには行かないと。
その後のことは覚えていませんが、
その一言で目が覚めた私はどうにか自分を絞めていた
紐から抜け出したようです。
つくづく、自分が情けなくなりました。
そして最後の最後で、助けないと言い切った彼を
ちょっぴり尊敬しました。
優柔不断な優しさじゃなかったからです。
ようやく、私にも1人になる覚悟ができました。

ただ、まだ私達は縁を切ることはできませんでした。

89 名前:前841[] 投稿日:2001/08/11(土) 06:20
私は彼にお金を貸していて、それを返して
貰わなくてはなりませんでした。
20万近くのお金は私にとって大金ですし、
やっぱり縁を切りたくなかった私にとって
最後の悪あがきだったのです。

でも、彼と私と言う人間の終わりを悟った私は
早急にお金を返すように頼みました。
彼にお金がないことは知っていましたが、
ここで私が悪者になって借金取りのように
責め立てれば私を今度こそ嫌いになって、
きれいさっぱり忘れられるだろうと思いました。

1週間後、彼はお金を工面して私の元にやってきました。
あの、忌わしい女を連れて。

90 名前:前841[] 投稿日:2001/08/11(土) 06:22
これ、6月末から最近にかけての話なんですけど
なんかバカみたいに色々ありますね、こうして見ると。
今考えると本当に私は心弱い、ダメな人間だと思います。

93 名前:前841[] 投稿日:2001/08/11(土) 06:30
初めてみる彼女はかわいらしい顔をしていました。
私なんかより、ずっとかわいくて
甘えた話し方は男の人にもてるだろうな~と
思いました。

主に私と彼女が話をしました。
彼の事が大好きになってしまった。
私(いきなり呼び捨てでした)がいる限り
いつ彼が私の元へ戻るかわからないから心配だ。
だから、縁を切って欲しいと言われました。

私も、彼に対する気持ちはもう残っていないけれど
かけがえのない人だから縁を切りたくないし、
できればここで会ったのも何かのご縁だから
あなたとも仲良くしたいと言いました。
彼が選んだ子だから、いい子だと思いたかった。

でも彼女がそれに同意するはずもなく、
無駄な時間が過ぎていきました。
そしていよいよお別れという時。
私と彼はもともとサバサバした男同士みたいな
関係だったので、あっさりと別れの言葉を言い合いました。
するとその様子を見ていた彼女が言ったのです。
「もう一生のお別れなのに、ちゃんと目を見て
 話さなくていいの?もう2度と会わないんだよ?」

95 名前:前841[] 投稿日:2001/08/11(土) 06:37
バカそうに見えるけど、実は賢いという
彼の彼女に対する評価は、私には理解できなくなりました。
「別に一生とは限らないよ」
かろうじてそう言うのが精一杯でした。
旅行中に彼と寝た事をばらせば
今度はあちらが修羅場になるのはわかっていましたが、
そこまで惨めにも、彼女ほどバカにもなりたくも
ありませんでした。

こうして私と彼は、もしかしたら一生の
お別れをしたのでした。
今でも彼ほど気の合う人はいないと思います。
だから気軽に連絡を取れないのは残念です。
でも、彼と別れて得た事もたくさんありました。

別れてからちょうど1ヶ月、
何故か友達の友達と飲む事になって
電撃的につき合う事になり、今は幸せです。
幸せの筈だったのですが・・・

(なぜかまだあと少しつづく

97 名前:前841[] 投稿日:2001/08/11(土) 06:44
元彼との付き合いと別れを経て
私は色々な事を学びました。
今の彼とは極力喧嘩をせず、常に笑顔で
いたいと思いました。
相手を信じて、時には妥協も必要だと。

本当なら、つき合う当初お互い彼氏彼女が
いたのに奪い合ってつき合ったのだから
因果は巡るということですね、という
教訓的なオチでまとめるところだったのですが。

今月になって生理が来ないのです。
いつも遅れても3日くらいで、殆ど予定日にきていたのに
1週間以上経っても。
せっかく好きな人が出来て、うまくいきかけていたのに。
別れた彼氏の子供を・・・なんて、
今の彼に顔向けできない。

102 名前:前841[] 投稿日:2001/08/11(土) 06:52
今までにないことに私は当然焦りました。
最初は1人で悩みましたが、
共通の友人に頼んで彼に連絡するよう
伝えて貰いました。
家系的に私の家は子宮外妊娠などの
病気がおきやすい血が流れているので
不安で仕方ありません。

今の彼にも、正直に話しました。
つき合う前のこととは言え、もしもの事があったら
隠し通せないと思ったからです。
彼は、病院でもどこでも付いて行くと言ってくれました。
でも、内心私はその場合には別れようと決意していました。

そして元彼から連絡がきました。
元彼も、そうなった場合はちゃんと付いて行くし
お金も払うけれど、ちゃんとくるから安心しろ。と
なんだか楽観的な感じでした。
それでもやはり3年つき合った人の声を久々に聞き
彼が逃げ出さなかったことに関しては
随分精神的に楽にはなりました。
今日で来なくなってからまる2週間です。

111 名前:前841[] 投稿日:2001/08/11(土) 07:02
彼は携帯も新しくしたし、友達を介してか
彼が自発的に連絡をくれるかしないと
こちらからは連絡の取りようがありません。
その話をして、少しは心配してくれるかと思いきや
それ以来連絡もありません。

でも、昨日無事に生理がきました。
彼との縁は本当ならもっと前に切れていた筈なのに
最後の最後まで色々ありました。
だから何となく、これからも何かあるような
気がしてなりません。

彼の新しい彼女は、勿論この事を知りません。
私も言うつもりもありません。
彼女的には、私と彼はとっくに縁を切っています。
でも未だに私の事を話題に出しては
喧嘩になるそうです。
彼は彼女を好きなのに、私と比べてしか
自分の価値を見出せない彼女が今は可哀想にも思えます。

今の彼は元彼ほどしっくり来ないかもしれないけれど、
大切につき合っていきたいと思います。
でも生理がきた事、あとちょっとだけ
元彼に黙っていてもいいよね?
辛い時にフォローもしてくれなかった彼への
最後の意地悪です。
(多分、すぐに伝えますけど)

115 名前:前841[] 投稿日:2001/08/11(土) 07:06
修羅場ってほどの修羅場じゃなかったかも
知れませんけど、客観的にこうして書けて
良かったです。
つき合ってくれたみなさん、ありがとうございました。
ペコリ(お辞儀のつもりです)。

>>106さん
今の彼も、元彼と同じ1つ下なんですよ。
年下とか、年上って関係ないんですね。
その人の性格の問題なんでしょうね。
>>110さん
私もネタにしか思えません。(w
事実は小説より奇なり、っていうほどじゃあ
ないですけれど
それを身を以て体験しちゃいました。

118 名前:前841[] 投稿日:2001/08/11(土) 07:10
もう7時なんですね~
今後また、元彼と何かあったらまた来ていいですか?

明日から、何故かもともとは元彼の友達だった
人達とキャンプに行きます。
やっと幸せになれます。
彼にも一番に報告しました。

ありがとうございました。

132 名前:前841[sage] 投稿日:2001/08/11(土) 16:19
>>121さん
妬み・・・も多少あるんだろうけど。
私と彼との縁が切れて、1ヶ月以上経ったのに
未だに私の事を自分から話題に出しては
喧嘩をふっかけてくる(自分の元彼と比べたりもする)
と、妊娠騒動の時に元彼から聞いたので。
>>122さんのおっしゃる通り、もっと自信をもって
信じればいいのにって思いました。

私も彼女の気持ちはわかるので、もう夜程何かない限りは
元彼と連絡を取るつもりもありません。
電話も削除したし、元彼にも連絡してくるなら
非通知で、とお願いしていますし。

旅行に関しては行くべきじゃないと思ってはいたのですが
その時はそれに縋るしかなかったから行ってしまいました。
きちんと別れていなかった(彼の気持ちが揺れていた)と
いうのもあって。
言い訳にしかすぎないのですが、行ったことは
結果的に良かったと思っています。

>>125さん、私も村上春樹さん好きですけど
同じように思っちゃいましたよ。(w

>>126さん
それは多分私です。

860 名前:前841[] 投稿日:2001/08/20(月) 13:26
お盆休みで来なかったら65=私説が・・・
あのぅ、何を言っても信じて頂けないのでしょうけど
私と65さんは別人です。
他スレに私がここに書いた内容の一部を書き込んでいたことから
ネタを拾ったと思われたみたいですけど
あれらを全部ひっくるめて、ここに書きました。
先月の話ですし。
妄想だったらどんなに良かったかと思います。

先週、元彼が最後にお金を持ってきて
それが私が彼氏や友達と飲んでいる時だったので
あやうく今の彼氏と別れそうになってしまいました。
未だに繋がってると思われたくなくて隠しているのが
裏目に出てしまったんです。
私のことを好きかどうかわからないとまで言われました。
でも、なんとか仲直りして今はうまくいってます。

私生活相当暴露したんだから、信じて欲しいよー・・・

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