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◇40 ふられーズ。

288 名前:恋人は名無しさん[sage] 投稿日:2007/01/30(火) 17:21:03 ID:1xBD7mvb0
かなり長いですが、誰もいないようなのでコソーリ投下。

登場人物
私A:大学時代の友達と作った小さな会社を寿退社。26歳
彼M:婚約者。大学も会社も別。束縛好き29歳
先輩K男(男性):私が勤めてた会社の社長兼同僚。大学からの付き合い。28歳。
後輩S子(女性):同じ会社の後輩。同じく大学からの付き合い。
私が辞めるにあたって全仕事を引き継いだ。24歳。


とある土曜の朝、以前勤めていた会社の先輩から突然電話がかかってきました。
曰く「仕事の担当が行方不明になった。頼むから代打で来てくれ」との事。
今は辞めた身とは言え、会社は設立から一緒に頑張ってきた小さな所だし、
頼んできた先輩もお世話になった方。
断りきれずに9時から某所の集合に了解してしまったのです。

彼Mは嫉妬深くて、仕事だろうと男性と2人でいる事を好まない人で
先輩Kと出かけた事を後から知られて問題になるのも嫌で事前に説明メールを
2度ほど送ったのですがレスはありませんでした。 289 名前:288[sage] 投稿日:2007/01/30(火) 17:24:42 ID:1xBD7mvb0
9時に某所にて先輩と合流して経緯をざっと聞いた所によると、
今受けている企画は訳有カップルのウェディングで、
今日は披露宴の司会の打ち合わせを新郎新婦とする予定だが、
司会担当の後輩Sが昨日の夜から連絡つかない。
司会する上で事前に確認しなきゃいけないノウハウを私か後輩Sしか分からないので
臨時で私を呼んだそうです。

先輩Kとその場でざくっと打ち合わせした後に、新郎新婦と対面して打ち合わせ。
それ自体は滞りなくお仕事は終了。
お客様とも別れて先輩Kと2人で駅まで歩く途中。

 
通りに面したラブホテルから出て来た1組のカップルが、
今日の仕事サボった後輩Sと・・・・・・・・・・・・・彼Mでしたorz


最初に声を上げたのは先輩Kでした。
K「S子?」
その言葉に振り返った後輩Sと彼M。
後輩Sは先輩Kを、彼氏は私を見て目を見開きました。

しばし時間が過ぎた後、先輩Kが最初に声を上げました。
先「S子、こっち」
S「あ・・・え・・・」
M「は?」
K「話がある。分かってんだろ。こっち。公園あるから。そこ行くぞ」

多少強引に、後輩Sの腕を取って目と鼻の先にある無人の公園に引きずっていくK先輩。
ラブホテルの前で口論出来ないので、私達もそこに移動して、仕切り直す事に。

291 名前:288[sage] 投稿日:2007/01/30(火) 17:27:54 ID:1xBD7mvb0
K「S。お前何やってんだよ」(←サボリを叱ろうとした)
先輩Kの前に、何故か彼Mが立ち塞がりました。
彼「てゆーか、お前が何?」
K・私「・・・え?」
先輩Kと私の彼Mはこれが初対面。当然、お互いの事なんか知りません。
彼「お前、何なの?朝から人の女に何してんの?」
明らかに先輩Kを敵視してる彼M。
彼MをS子の恋人だと勘違いした先輩Kが説明をしようとするのを遮って
彼「何が違うんだよ!(先輩Kに向かって)お前ただの上司じゃねーだろ!」
先輩Kに怒鳴りつけた後、彼Mは私の方を睨み付けました。

当の私は、その時はまだ頭の中が全く整理できてない状態。
何から言えば良いのか、何から聞けば良いのか
彼「A・・・この男は何? なんでこんな朝早くに一緒にいんの?」
私「え・・・え・・・と?」
彼「浮気かよ!浮気してたのかよ!」
K「は?A? アンタS子の彼氏じゃないの?Aの彼氏なの?」
S「え? Mさん彼女いたの!?」
私「ごめん、一体何なの?どういう事なの?」
彼「俺が聞きたいよ!」
私「M勘違いしてない?私と先輩は違うよ?メール見てないの?」
彼「はぁ!? コレの何が違うんだよ!!」

バグッ!

今度は目の前が真っ暗になりました。
この人、私の顔面に通勤カバン(重くて大きい)投げやがった!

私この時点で戦闘不能。戦線離脱。

294 名前:288[sage] 投稿日:2007/01/30(火) 17:32:00 ID:1xBD7mvb0
うわ。支援有難うございます。
読み返したら読みにくいですね。行数減らします。


*******

K「おい!女に向かって何してんだよ!」
彼「お前の女じゃねーよ!」
そういう問題じゃねーよ。

一番最初に状況が読めたのは、多分先輩Kさんでした。
K「アンタAの彼氏? て事は婚約者だよね? なんでココにいるの?」
彼「は?お前らと同じだよ。お互い様だろ」
K「イヤ同じの筈ないしww つかS子、この事知ってたの?」
S「知りません!昨日会った時、彼女いなくて淋しいって・・・」
彼「余計な事言うなよ!関係ないだろ!
俺はお前らの事聞いてんだよ。浮気してたんだろ?」
K「だからしてないって。そう言うそっちは何してた?ラブホから出てくる所見たんだけど」
彼「お前らと一緒だよ。」
K「だから有り得ない。俺とAがラブホから出てくる所見た訳?」
彼「見てなくても分かるだろ。普通」

何が普通なんだか・・・話は完全に平行線でした。

296 名前:288[sage] 投稿日:2007/01/30(火) 17:36:23 ID:1xBD7mvb0
完全に平行線。K先輩が方向性を変えました。

K「分かった。とりあえず、そちらと俺らがしていた事が同じ事だと言うんだな?」
彼「違うって言うのかよ。信じられると思うのか?」
K「いや信じなくて良い。で、俺らが何したと思ってるの?」
彼「は?」
K「だから、もしもアンタらと同じ事を俺とAがしてたと仮定して、
アンタは俺とAが何したと思ってんの?」
彼「それは・・・だから・・・」
K「言えば?ハッキリと。もしもアンタらと俺らが同じ事してたんなら
どーせお互い様で同罪っしょ?罪悪感感じる事ないんじゃない?」
彼「・・・・」

この当りは詳しく覚えてないのですが、
なんだか色々とK先輩がねちっこく言ってたのは記憶してます。そして、後に。

彼「あぁ悪かったよ!Sと寝たよ!やったよ!
これで良いんだろ!俺が認めればお前らも認めるんだろ!」




K「認めるわけないだろ。『もしも同じ事してたら』って仮定の話だろうが。」


彼、ポカーン

299 名前:288[sage] 投稿日:2007/01/30(火) 17:40:37 ID:1xBD7mvb0
彼「・・・・ ・・・・は?」
K「S子。本当?今言った事」
S「・・・ごめんなさい。」
K「S子が謝る事じゃない。本当かどうか聞いてるん」
S「本当です」
彼「・・・お前、何言ってるの?」
K「だから。浮気したのはお前だけ。一緒にすんな」
(K先輩。既婚者で、仲間内では有名な愛妻・愛娘家です)
彼「・・・・・は?」

彼の完全に腑抜け状態な声を無視して、K先輩が私の方へ。
K「A、聞いた? 言質取った。どうする?」

事情を理解した先輩Kは、私の為にハッキリさせようと思ってくれてたのです。
途中でその意図を理解した私は、あえて黙って見守ってました。
(イヤ半分くらいは鼻が痛くて黙ってたんですがww)

彼「・・・何なの?どういう事なの?」
私「うるさい鞄投げるなメールでも読んでろバカ」

301 名前:恋人は名無しさん[] 投稿日:2007/01/30(火) 17:42:24 ID:jKyLXmP30
先輩カシコス

つーかS子は絶対知ってたと思うが


302 名前:288[sage] 投稿日:2007/01/30(火) 17:44:11 ID:1xBD7mvb0
私が言って、今度は後輩Sの方を向きました。

涙は見せてはいないけど、既にかなり泣きそうなSちゃん。

私「私とKさんが、この時間になんでココにいるのか分かってるよね?」
S「はい」
私「じゃあ、何で怒られるのか、ちゃんと分かってるよね」
S「・・・ごめんなさい」
彼「何言ってるの?A」
私「黙れ部外者」
私「(Sに向かって)・・・営業がお客様との約束忘れるって、一番ダメだよね?」
S「・・・はい」
彼「営業?何?」
私「だから黙ってろバカ」
K「担当変わったのか?ってお客様心配してたぞ」
S「・・・はい」
彼「A・・・これって・・・俺・・」
私「メール読んでろって言ってんでしょバカ」

彼は朝に私が送った一連の説明メール2通
(全部の詳しい説明と打合せの場所、一緒に行く人に妻子があって心配ない事)を
その時初めて読んだようでした。

305 名前:288[sage] 投稿日:2007/01/30(火) 17:50:08 ID:1xBD7mvb0
彼氏一転。土下座しそうな勢い。

彼「A!待って。違うから。頼むから待って」
私「うるさいって言ってんでしょバカ」
彼「違うんだ。俺、昨日凄く酔ってて」
私「知るかバカ」
彼「本当に。聞いてくれよ。俺、凄く酔ってて。昨日の事全然覚えてなくて。
  起きたら横にこの人が寝てたって言うか・・・」
S「え!ちが!そんな!」
彼「黙ってろよS!お前が俺の事酔い潰したんだろ!」
いやアンタ酒で潰れるような人間じゃないし。
K「おい!」
S「ひど・・・私・・・」
彼「俺は悪くない、A。俺はむしろ被害者って言うか・・・」

私、渾身の力を込めてグーパンチ。
彼の胸の中心に当たり、思わずよろける彼。(骨に当たったみたいで、私もかなり痛かった)

307 名前:288[sage] 投稿日:2007/01/30(火) 17:54:21 ID:1xBD7mvb0
皆様、長い話に支援有難うです。次で終わります。

>>301
いや、Sちゃんは本気で知らないようでした。
ちょいと惚れやすく恋多き子ですが、いい加減な子ではないので。

******

私「人の後輩侮辱すんなバカ」
彼「おま・・・殴っ」
私「例え一千万歩譲ってアンタが被害者だとしても、
自分棚に上げて女に鞄投げるような男は最悪だバカ。」
彼「・・・」
私「Sちゃん、Kさん。とりあえず事務所帰ろう」
S「あ、あの・・・」
K「だな。帰ろう。な、S」
S「・・・・・はい」
彼「ちょ!待っ!」

なおも食い下がろうとした彼がしつこかったので、
Kさんが彼の鞄(私に投げたまま落ちてた)を拾って、公園の奥に全力で放り投げ、
「何すんだよ!」と言いつつ、彼が鞄を取りに行った隙に私達はダッシュで逃亡。
タクシーを捕まえ、私は携帯の電源を切り、彼を完全シャットアウトしました。
 
310 名前:288[sage] 投稿日:2007/01/30(火) 17:57:40 ID:1xBD7mvb0
タクシーの中で後輩Sから聞いたのですが、
飲み屋で会って、ちょっかいをかけて来たのは案の定彼の方だったそうです。
恋人が居なくて寂しいと言う言葉を信じて、
「好きになりそうかも」と言う言葉を真に受けてホテルに行ったと。
仕事の事も覚えていて、わざわざ集合場所に近いラブホテルにしたのだけど
朝になったら寝過ごしてしまったそうです。

どう考えても、彼は酔って正体不明になってなかったし、
「好きだよ」と言う言葉を信じて、彼女は既にかなり好きになっていた様子。
泣きそうだったのは、私や仕事に対する罪悪感半分。失恋したショック半分な感じでした。
(後輩Sとは長い付き合いなので、その辺りの性格は信用できます)

その後も色々揉めたりありましたが、なんとか無事婚約解消。
今は会社に戻って、「ふられーズ」として後輩Sと仲良く仕事して
新しい彼氏も出来て、毎日楽しく暮らしております。

311 名前:恋人は名無しさん[sage] 投稿日:2007/01/30(火) 17:58:53 ID:xk3LQDIg0
よくSをかばう気になったな。仮にも仕事もろくに出来ない&浮気相手なのに。
元々、288の中で彼氏への愛情<簡単に男と寝る後輩Sへの信頼、だったんだろうな。
そんな人と婚約してたのもすごいが、とりあえず乙でした。


315 名前:288[sage] 投稿日:2007/01/30(火) 18:00:11 ID:1xBD7mvb0
以上でした。

なんて言うか、結婚前に知って良かったですよ、彼の本性。
鞄投げる人はダメだwwなんていうかダメだww

本当はもっと色々話していて、これでも割愛したのですが
かなり無意味に長くなりました。
説明下手なので、台詞が説明くさくなってるww
文章下手くそでゴメンナサイ。
聞いてくれて有難うございました。

では、これから夜勤に行ってきます~。

320 名前:288[sage] 投稿日:2007/01/30(火) 18:07:28 ID:1xBD7mvb0
誤解されたくないんでコレだけ。

>>311
あの場の雰囲気や空気でSちゃんの方が信じられるな。と。
顔面真っ青、目が真っ赤でずっと「彼女いたの・・・?なんで・・・?」と
ブルブル震えてましたから。

私は鞄投げられた事と、その後の先輩と彼氏のやり取りを見てて、その時点で完全に冷めてました。

仕事に関しては同意。事務所戻ってからマジ説教&丁度私が復帰したので
御仕置きとして、例の仕事は私が担当、彼女はアシストに降格させました。
今は真面目に頑張ってます。

その後の話は・・休憩所ですか?
それはまた後日で。行ってきます!有難うございました!

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